国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」の2日目が終わり、首位にはトータル8アンダーの黄アルム、1打差で2位は渡邉彩香、3位は3打差で堀琴音、テレサ・ルーらが追う展開。プロゴルファー・中村修現地からのレポートをお届け。

2日目の午前中は、晴れ間ものぞき20度と暖かい沖縄らしい天候でした。その後、風がコロコロ変わるうえに強く吹き、選手たちは翻弄されます。カットラインは2オーバー48位タイまでが予選通過となりましたが、その要因は10ホールに及んだ端から5ヤード以内に切られていたピン位置が大きく作用しました。攻めるホール、守るホールのメリハリに風の読みがスコアメイクのカギになったようです。

画像: トータル1アンダー24位タイで決勝ラウンドに進出した佐藤心結(左)とイーブンパー33位タイで決勝進出をした佐久間朱莉(右)(写真は2022年のダイキンオーキッドレディス)

トータル1アンダー24位タイで決勝ラウンドに進出した佐藤心結(左)とイーブンパー33位タイで決勝進出をした佐久間朱莉(右)(写真は2022年のダイキンオーキッドレディス)

今日ついて歩いたのは、インコース10時スタートで初日に上位進取したルーキー佐藤心結選手と佐久間朱莉選手の二人と植竹希望選手の組。

初日を2位タイで終えていた佐藤心結選手、前半の11番のパー5の3打目をピン手前に寄せ幸先よくバーディを奪い、ルーキーシーズンの開幕戦で堂々としたプレーでスコアを伸ばします。しかし、13番の打ち下ろしのパー3で右手前のバンカーに入れボギー、17番パー4では右のバンカーからグリーンをオーバーしボギー。18番パー5でバーディを奪えず1オーバーとしトータル2アンダーで折り返します。

画像: 後半の6番パー4でで2打目をOKに寄せキャディを務める三觜喜一コーチとグータッチ(写真は2022年のダイキンオーキッドレディス)

後半の6番パー4でで2打目をOKに寄せキャディを務める三觜喜一コーチとグータッチ(写真は2022年のダイキンオーキッドレディス)

風がどんどん強くなってくるなかで、少しずつ流れが悪くなります。後半2番、3番、5番とボギーとしますが6番パー4ではティーショットがカート道で跳ね残り70ヤード。これをきっちりと寄せてOKバーディとします。しかし、最終ホールをボギーとし後半は2バーディ4ボギーの2オーバー、トータル1アンダーで予選24位タイで予選通過しました。

緊張する場面でも自分のパフォーマンスを発揮し、悪い流れになっても崩れることなく見事に通過したことは評価すべきところではないでしょうか。決勝ラウンドでは上を目指してスコアを伸ばしていきそうです。

4位タイからスタートした佐久間朱莉選手は、前半11番パー5でバーディの後、端に切られたピン位置に対してもセオリー通りのセーフティなマネジメントでパーを重ねます。しかし16番パー3の右はしに切られたピンに対して風を読み切れずに右に外すと、一度でグリーンに乗せられずにダブルボギーを打ってしまいます。次の17番ではグリーン奥に外しアプローチもショートしますが3メートルくらいのパーパットを決め、悪い流れを自ら断ち切ると、18番パー5ではしっかりとバーディを奪いパープレーに戻して折り返しました。

画像: 沖縄特有のグリーンの芝目にアプローチとパッティングで苦戦した(写真は2022年のダイキンオーキッドレディス)

沖縄特有のグリーンの芝目にアプローチとパッティングで苦戦した(写真は2022年のダイキンオーキッドレディス)

風が強くなってきた後半は風の読みと芝目のあるコーライグリーンへのアプローチとパットに苦しみ1バーディ4ボギーとスコアを崩します。3バーディ4ボギー1ダブルボギーの3オーバー、トータルイーブンパー33位タイで2日目を終えました。

ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー出身でプロテストをトップ通過した佐久間選手、三觜コーチに指導を受け昨年のスタンレーレディスでプレーオフに残った佐藤選手の両選手とも実績通りのポテンシャルを見せてくれました。

風や芝目に翻弄されながらも、スウィングのテンポを崩すことなく落ち着いたプレーぶりは、これから毎週ツアーの舞台で経験を積むとスポンジのように吸収してレベルアップしていくことでしょう。

週末にどんなドラマを見せてくれるのか、楽しみです。

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