大会が始まる前は何といっても4億円を超える優勝賞金に話題が集中。それを蹴って欠場したブライソン・デシャンボーはいったいどんな状態なのか? と騒がれた。
しかしケビン・ナも妻の出産に立ち会うため欠場を発表。練習日には会場に姿を見せていた松山英樹も首と肩の痛みで第1ラウンドスタート前に棄権を表明するなど世界ランク上位選手の欠場が相次いだ。
そんな中大会前にタイガー・ウッズの世界ゴルフ殿堂入りの明るいニュースが届き、彼が幼少期飼っていた犬の名前がブンブンだったことが判明。クラブをブンブン振って飛ばすフレッド・カプルスのニックネームを「憧れていたから」愛犬につけたタイガーのセンスが話題に。
そのブンブンことカプルスは還暦を過ぎ(62歳)最近3度目の結婚をしたことをチャンピオンズツアーのインタビューに明かしSNSで海辺のカジュアルなウェディングを行なったときの写真を公開。「ハネムーンの最中だよ」と惚気(のろけ)て見せた。
ちなみにカプルスは3度目の結婚で1度目は離婚、2度目は死別と結婚にはトラウマがあったようだ。しかし3度目のとろけそうな笑顔を見ると長年交際してきた新婦スザンヌさんは運命の人?
「プレーヤーズ」に話を戻そう。土曜日にもつれ込んだ予選カット。その日悲劇のヒーローとなったのはスコット・ピアシーだ。TPCソーグラス名物アイランドグリーンの17番でティショットをグリーン奥の池に打ち込んだあと、ドロップエリアからの第2打が今度はバックスピンで手前の池に消えた。
結果そのホールで7を叩いたピアシーは最終18番で是が非でもパーをとらなければならない状況。しかし無情にも3パットのボギーで万事休す。
おかげで助かったのがローリー・マキロイ、スコッティ・シェフラーら7人。ピアシーが2ホールで5つスコアを落としたことでカットラインが1つ繰り下がり通算2オーバーまで下りたため7人が命拾いをした。
自らの身を呈してマキロイらを救った(?)ピアシーに「コミッションを貰った方が良い」という声まで飛び出した。今大会は単独最下位でも4万ドル(約460万円)が支給されるのだから、荒天の中の苦労が報われなかったピアシーは気の毒としてかいいようがない。まぁ、それがゴルフなのだが。
本命と目されたコリン・モリカワやザンダー・シャウフェレ、ジョーダン・スピース、ブルックス・ケプカらビッグネームも決勝ラウンド進出を逃す波乱の展開。
最終組が第3ラウンドのハーフを終えたところで日没サスペンデッドとなったが、現時点のトップはインド出身でツアー未勝利のアニルバン・ラヒリ。月曜決着の23億円トーナメント、トロフィーの行方はまだまったくわからない。