キャロウェイのニューモデル「ローグ ST」。飛びの三要素を最適化するという「スピード・チューンアップ」の実力とは? 月刊GDギアラボ取材班がその真相に迫った

すべてがチューンアップ!この進化は武器になる

各メーカーが最新技術を投入して鎬を削るドライバーの開発競争。そのなかでキャロウェイは、今年のニューモデル「ローグ ST」ではあえてセンセーショナルなキャッチフレーズを打ち出さなかった。

画像: 「ローグ ST」シリーズのスタンダードモデル。飛距離と振りやすさを両立させ幅広いゴルファーにフィット

「ローグ ST」シリーズのスタンダードモデル。飛距離と振りやすさを両立させ幅広いゴルファーにフィット

しかし未知の新技術ではなく、積み上げてきた実績ある技術をさらにブラッシュアップして用いることで、前モデル「エピック」シリーズからすべての面で進化したドライバーを生み出すことに成功した。これはまさに「名より実を取る」戦略と言えるだろう。

たとえばAI設計の「フラッシュフェース」は、「エピックフラッシュ」以来すでに4代目。AIを扱う開発者が経験を積み、入力データをより効果的に利用できるようになったことで、より緻密で実効力のあるフェースを完成させた。

もはやおなじみとなった「ジェイルブレイク AI スピードフレーム」もAI設計を取り入れて2世代目だ。ヘッド下部の強度アップが有効とわかり、さらなる初速と寛容性の向上が図られている。そして「トライアクシャル・カーボンクラウン」がさらに軽量化されるとともに、ヘッド後方のウェートを新設計し、重心位置のさらなる最適化が進んだ。

これらによって、ボール初速だけでなく打ち出し角やバックスピン量も含めた「飛びの3要素」すべてを最適化。プレーヤーのために「チューニング」された飛びを提供できるドライバーなのだ。

画像: 【進化①】フラッシュフェースSS22 ➡ 飛びの三要素を最適化 AIを扱う開発者のスキルアップで、計算が効率化。ボール初速だけでなく打ち出し角やバックスピン量まで最適化する

【進化①】フラッシュフェースSS22 ➡ 飛びの三要素を最適化
  AIを扱う開発者のスキルアップで、計算が効率化。ボール初速だけでなく打ち出し角やバックスピン量まで最適化する

画像: 【進化②】ジェイルブレイク AI スピードフレーム ➡ 下部が強化され初速アップ 前モデルよりも下部を強化して余分なたわみを軽減。フェースにエネルギーを集中させる

【進化②】ジェイルブレイク AI スピードフレーム ➡ 下部が強化され初速アップ
  前モデルよりも下部を強化して余分なたわみを軽減。フェースにエネルギーを集中させる

画像: 【進化③】タングステン・スピードカートリッジ ➡ 11gのウェイトでMOI大幅アップ 約11gのウェイトをヘッド後方部に装着。MOIの向上、ミスヒット時の初速低下軽減を実現

【進化③】タングステン・スピードカートリッジ ➡ 11gのウェイトでMOI大幅アップ
  約11gのウェイトをヘッド後方部に装着。MOIの向上、ミスヒット時の初速低下軽減を実現

画像: 【進化④】 カーボンクラウン ➡ さらなる軽量化で重心を最適な位置に クラウンだけでなくソールにもカーボンを導入し、余剰重量を増やして重心をさらに最適化

【進化④】 カーボンクラウン ➡ さらなる軽量化で重心を最適な位置に
  クラウンだけでなくソールにもカーボンを導入し、余剰重量を増やして重心をさらに最適化

3人のプロが徹底試打!「マイナス点がつく要素が見当たらない」

シリーズのスタンダードモデル「ローグ ST MAX」を、3人のプロゴルファーが試打。前モデル「エピック スピード」と比べてどのような進化が見られたのかを分析してもらったところ、3人は口をそろえて「すべての面が進化している!」と大絶賛だった。

「初速の速さは『エピック』以上で、しかもそれが1発の飛びではなく平均して出せる」と話すのは堀口宜篤プロ。横田英治プロも「バランスがよくて、初速もつかまりも安定感も、全部『エピック』以上。育ててきた技術が一気に開花した感がありますね」と語る。石井良介プロは「ひと晩置いたカレーみたいに熟成されていてマイルド。『エピック スピード』にあったカドが取れた感じがします」と、まさに前モデルから“正統進化”した様子を高く評価する。

こういった評価のとおり、斬新だが未知数なテクノロジーよりも、積み重ねてきた進歩による「マイナスポイントは1つもない」(横田プロ)という円熟が「ローグ ST」の魅力と言えそうだ。

先入観で決めつけず、全モデルを試してほしい

画像: ローグ STのドライバーは全4種をラインナップ。バランスのいいスタンダードモデルの「MAX」を筆頭に、つかまりUPのやさしいモデル「MAX D」、シャープに振れる軽量モデルの「MAX FAST」、ハードヒッター向けロースピンモデル「MAX LS」がある

ローグ STのドライバーは全4種をラインナップ。バランスのいいスタンダードモデルの「MAX」を筆頭に、つかまりUPのやさしいモデル「MAX D」、シャープに振れる軽量モデルの「MAX FAST」、ハードヒッター向けロースピンモデル「MAX LS」がある

「ローグ ST」シリーズは、標準モデルの「ローグ ST MAX」のほか、軽量モデルの「ローグ ST MAX FAST」、つかまりのいいドローバイアスモデルの「ローグ ST MAX D」、ハードヒッター向けの低スピンモデル「ローグ ST MAX LS」の合計4モデルがラインアップ。

試打した横田英治プロは「『ローグ ST MAX』のバランスがよくて守備範囲が広いので、まずはこれを打ってみるところから始めるべき。そしてもう少しつかまりを求めるなら『D』、シャープに振り抜きたいなら『FAST』、強い球を求めるなら『LS』を試してみるといいでしょう」と話す。

一方で、「LS」は前モデルよりもつかまりがよくなっているし、「D」はつかまりがいいのに顔がキレイ。「FAST」は頼りなさはないのでヘッドスピード速めでもOKと、意外にユーザーを限定しないので食わず嫌いをせずに4モデルとも試してみるべきだと横田プロ。

この4モデルがそろうことで、あらゆるゴルファーがこの進化を享受できるというわけだ。

FW、UTにも専用の“ジェイルブレイク”搭載

画像: FWはドライバーに準じて「MAX」「MAX D」「MAX FAST」「LS」の4モデルがあり、3、4、5、7、9、11W(MAX)と番手も豊富。UTは「MAX」「MAX OS」「PRO」「MAX FAST」の4モデル。「MAX」はまさにウッドとアイアンの中間的なモデルだが、好みの顔と求める弾道によって選択肢は広い

FWはドライバーに準じて「MAX」「MAX D」「MAX FAST」「LS」の4モデルがあり、3、4、5、7、9、11W(MAX)と番手も豊富。UTは「MAX」「MAX OS」「PRO」「MAX FAST」の4モデル。「MAX」はまさにウッドとアイアンの中間的なモデルだが、好みの顔と求める弾道によって選択肢は広い

「ローグ ST」シリーズは、ドライバー以外の進化も著しい。とくにFWは、AI設計フェースはもちろん、トゥ・ヒールにフレームのあるFW専用の「ジェイルブレイク」や、フェース寄りのタングステンカートリッジの採用で高初速を実現している。

「初速が出るだけでなく、シャローで球を拾いやすく高さも出せるので、コースで結果を出しやすいと思います。番手構成も豊富で4Wや11Wもラインアップされていて選択肢も広く、アマチュアにやさしいFWですね」(堀口プロ)

画像: ローグ ST MAX FWには専用のジェイルブレイクが搭載。ドライバーとは形状が異なり、トウ・ヒールにブレード型の形状

ローグ ST MAX FWには専用のジェイルブレイクが搭載。ドライバーとは形状が異なり、トウ・ヒールにブレード型の形状

このアイアンなら7番で180Y狙えるんじゃないか⁉

画像: ローグ ST アイアンはスタンダードな飛び系「MAX」のほか、やさしさ重視の「MAX OS」、シャープな「PRO」、軽量モデルの「MAX FAST」の4モデル構成

ローグ ST アイアンはスタンダードな飛び系「MAX」のほか、やさしさ重視の「MAX OS」、シャープな「PRO」、軽量モデルの「MAX FAST」の4モデル構成

「ローグ ST」シリーズはアイアンも充実。「ローグ ST MAXアイアン」は、キャロウェイのアイアン史上でも最高クラスの飛距離性能を誇っているという。

「僕が打ったら7番で200Y超え。アマチュアの方でも180Yは行けそうです。耳からは高く弾きのいい打球音が入ってくるのですが、手に残る感触はコーティングされている感じで硬すぎない。顔は往年の名器『X-12』や『X-14』を彷彿とさせ、キャロウェイらしくやさしそう。異素材をふんだんに使った高機能アイアンの強みが凝縮されていて、『結果が出る』クラブだと思います」(石井プロ)

ドライバーだけでなくFW、UT、そしてアイアンも“初速”性能が飛躍的に進化した「ローグ ST」。一度そのスピードを体感してみてはいかがだろうか。
●取材協力/キャロウェイゴルフ

月刊ゴルフダイジェスト 5月号より

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