みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。誰にも得意なクラブと苦手なクラブというのがあると思いますが、僕の場合、ウェッジやショートアイアンは得意なんですが、ドライバーは苦手なんです。やはり長いクラブが上手く打てないという傾向なんですよね。
長いクラブが苦手というアマチュアは多いと思うのですが、これってなぜなのでしょうか? 月刊ゴルフダイジェスト4月号の「寺西明 ゴルフの急所。」という連載記事に長いクラブを打つコツが載っていました。どうやら「ふところ」がポイントのようです。どういうことなのでしょうか?
寺西プロによると、短いクラブが打てるのに長いクラブが打てない人に共通しているのは「長いクラブもウェッジと同じように上から打とうとしている」ということらしいです。クラブが長くなるほど前傾角度が浅くなり、クラブの軌道はフラットになるのですが、それをウェッジと同じようにアップライトな軌道で打とうとするからミスになってしまうのだとか。では何を気をつければフラットな軌道で打てるのでしょうか?
まずハンドダウン気味に構えている人は、どうしてもアップライト軌道になりがちなので、少しアップライトに構えるといいようです。それだけで少しフラット軌道でスウィングしやすくなります。
もうひとつ重要なことはバックスウィングしたときの右の「ふところ」。ふところが狭いと入射角が鋭角になり、ヘッドが上から入りやすくなります。ふところが狭いというのはバックスウィングしたときに右ひじが深く曲がり、右ひじと体との距離が近いことをいいます。
右のふところが狭いかどうかを確認するためには、ティーアップしたボールをドライバーのハーフスウィングで打ってみるといいようです。これが上手く打てないとふところが狭いということです。
ふところを広くするためには、なるべく右ひじを体から離したままスウィングするという意識があるといいようです。でも右ひじを体から離すと「わきが開いてしまうんじゃないの?」って思ってしまうのですが、腕が外旋していれば、わきは締まります。逆に腕が内旋すれば、わきは開いてしまうんです。なので、バックスウィングでは右ひじを体から離しつつ、右腕を外旋させる意識を持つといいということなんです。
まずは自分のふところが狭いのかどうか、ティーアップしてのハーフスウィングで上手く打てるかどうか試してみました。たぶん自分は上手く打てないだろうな~と思っていましたが、予想通りでした。軌道が安定せず、少し左に引っ張り気味の低い球が多かったです。やっぱ僕はふところが狭いので長いクラブが苦手だったんですね~。
寺西プロの教え通りに、右のふところを広くするイメージでボールを打ってみました。恥ずかしながら左肩が五十肩で可動域が狭く、あまり右ひじを遠くに持っていけないのですが、動かないなりに体からなるべく離すようにテークバックしてみました。腕が外旋するように注意しながらテークバックすると、なんだかトップがいいところに納まるような気がします。たしかに今までよりも右ふところの空間は広くなるので、そこにクラブを下ろしてくるというイメージが出ますね。
今までの僕は、手の通り道がなくて、どうしてもクラブが外から下りがちだったのですが、手の通り道ができることでインサイドからクラブが入り、ボールをつかまえやすくなるような気がします。
じつは、いままでも自分なりに「ふところ」を広くして手の通り道を作りたいとは思っていたのですが、なかなか上手くいかなかったところもあったんです。この「右ひじを伸ばして遠くへ+腕の外旋」で、その方法が理解できたような気がします。とくに「腕の外旋」をセットにすることがポイントのような気がしました。ただ右ひじを遠くに上げる意識だけでは、どう腕を上げていいのかがわかりにくいんですよね。
長いクラブが苦手で困っている人は、ぜひ一度試してみてください。僕も早く五十肩を治して、もっとふところを広くできるようにがんばります!