関東地方で今月5日に「春一番」が吹いたと発表されたが、ゴルフにとって強風が吹くとグッとスコアメイクの難易度が上がる。アマチュアゴルファーが風の強い日にスコアを崩さないコツはあるのだろうか?プロキャディ・伊能恵子に話を聞いてみた。

「春一番」といえば冬から春へ季節が変わるときに吹く強い風のことですが、風が強い日ほど難しいゴルフはありませんよね。春一番でなくとも、強風のゴルフは難易度が高くなりますが、みなさんはそんなときどんなゴルフをしようと心がけていますか?

「無理をしない」「クラブの番手を上げる」などさまざまな風対策をとっていますよね。もちろんその方法も大事ですが、その前にスコアの目標設定を下げることに目を向けてほしいと私は思います。

先日開催したPGAツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」をご覧になったゴルファーも多いはずですが、3日目は平均13m/sと強風。名物ホールの17番、パー3ではプロの試合なのに29個のボールが池に吸い込まれましたが、これはどれだけ風が強い日にボールコントールするのが難しいかことを示した事実でもあると思うんです。

画像: 風が強い日はスコアの目標設定を下げようと伊能はいう

風が強い日はスコアの目標設定を下げようと伊能はいう

だからこそ、「ベストスコアを目指す」ことはもちろん「いつも通りのスコア」でプレーしようとするのは相当ハードルが高いですよね。それよりもスコアのハードルをいつもより低くして、いつもとは違う風が強い日のゴルフを楽しんだほうがいいと私は思います。

とくに春一番のような強風のときはいつものようにスウィングをさせてくれないため、5、6打違ってもおかしくないんですよ!もちろん風の影響はショットだけではなく、グリーン上でも受けます。カップに向かって打ったときに正面から風が吹いたらその時点で思うような結果にならないのは“普通”なんですよね。なので、そんなときは「なんでうまくいかないんだろう」と落ち込むのではなく「今日は風の影響、うけやすいから仕方ない!」と風のゴルフを楽しんでほしいんです!

とはいえ、やっぱり少しでもいいスコアで上がりたいとゴルファーであれば思うはず。私はこのような難しい状況でスウィング面でできることといえば、リズムをいちばんに気をつけることだと考えています。風が強いときは体が思うように動きませんから、心のなかで「イチ、ニ、サン」と唱えながらスウィングしてあげることもひとつの方法だと思いますよ!

風が強い日はスコアの目標設定を下げ、その状況を楽しみましょう!そうすることで、ゴルフの新しい面白さを見つけられるかもしれませんよ……!

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