グリーンまで距離が220ヤード以上残っている状況で「距離を稼ぎたいから」と3番ウッドを握るゴルファーは少なくない。しかしプロコーチ・吉本巧は「3番ウッドでなくてもいい」と話す。詳しく教えてもらおう。

「3番ウッドは地面から打つクラブのなかでシャフトがいちばん長く、ミート率は下がりやすいクラブです。さらにロフト角が小さいため、弾道が上がりにくく、難易度が高いです。これは『距離が出せるから』という理由だけで選ぶのはリスクが大きすぎると僕は思います」

日本の女子プロゴルファーのセッティングをみると、3番ウッドを使用する選手が減ってきている。そんななか、これからゴルフを始める、始めて間もない初心者ゴルファーが3番ウッドを選ぶのは最善ではないというわけだ。

「基本的に地面から打つときに3番ウッドを使う条件として『フラットでライがいい状況』『着弾地点が広い』という2つが必須になる。ですが、このような条件が揃う状況ってすごく稀で1ラウンドで1回あるかどうかだと思います。それならもっと使う頻度が多いクラブを選んだほうがいいのではないでしょうか」

画像: フェアウェイウッドは使う頻度を考えて選ぼう

フェアウェイウッドは使う頻度を考えて選ぼう

ほかには狭いホールのティーショットで3番ウッドを使用するというゴルファーもいるはずだが、それを考えても使う頻度は多くないだろう。では、なにを選んだらいいのか?

「フェアウェイウッドを1本だけ入れるとしたら『5番ウッド』がおすすめ。3番ウッドは長さが43インチ前後で扱いにくく、ロフト角も15度前後とボールが上がりにくい。ですが、それに対して5番ウッドは長さ42インチ前後でロフトも18前後と、上がりやすく、芯でとらえることもできるはずですよ。総合的に考えて、『距離を稼ぎたいとき』もリスクを最小限にできるクラブだと思います」

地面から打てるクラブでいちばん距離を稼げるクラブは3番ウッドであるが、これはしっかりと当てることができる上級者ゴルファーに限ったことだ。アマチュアにとって、難易度に高い3番ウッドはとくに初心者ゴルファーは避けるべきクラブだという。

「アマチュアゴルファーのなかには5番ウッドと7番ウッドの2本を入れているケースがありますが、用途が被ってしまい、飛距離の差がなくなってしまうというデメリットがあるんです。なので、7番を入れる場合はあまり市場にでていませんが、ティーショット用に『4番ウッド』を選ぶのがいいと思いますよ!」

フェアウェイウッド=3番ウッドという印象が強いことから、ゴルフを始めたばかりの初心者ゴルファーは「とりあえず3番ウッド」と選んでしまいやすいという。ラウンドで使用する頻度を考えると最善なクラブ選びが見えてくるかも……?

画像: 【ゴルフレッスン】左手の掌屈、どうつくる?そもそも必要?合田洋プロが語る掌屈の真実【バックスウィング】【テークバック】 youtu.be

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