「5番ウッドが安定しない……」元バレーボール女子日本代表・狩野舞子に小澤美奈瀬が教えた“軸の意識”とは？【動画あり】

狩野：5番ウッドが、クラブの中でもいちばん当たらないんです。ちょっと長いので打つたびに当たる場所が違うんです。どうにかしたいところなんですが……。

小澤：わかりました。ではまず、狩野さんの5番ウッドのスウィングを見せてください。

――狩野が5番ウッドを打つと、ダフリと引っかけを連発する結果に。

小澤：う～ん。狩野さんは、5番ウッドをどういうイメージで打っていますか？

狩野：クラブを上から入れるのではなく、「払い打ち」っていうんですか？ そのイメージで打とうと思ってはいるんです。でも、払い打つっていう動きがじつはよくわからないんですよ。それで「ほうきで掃く」イメージだって言われたので……。

小澤：レレレのおじさんみたいに。

狩野：そうそう、レレレのレ～、ってすぐにやっちゃうので……って、やめてくださいよ(笑)。じゃなくて「クラブ（のソール）で下の芝を擦る」というイメージで、上から叩き過ぎないように打っています。

小澤：なるほど。スウィングのイメージはそれでいいと思います。

――ここで小澤がダフリ対策に、ボールの5センチほど先に小さな木の実大の目印になるものを置く。そしてボールと一緒に木の実も一緒に打ってくださいとドリルを提示するが、狩野はここでもダフリを連発。

狩野：凄いダフる……。

小澤：なるほど、わかりました。狩野さんはそもそも、ボールの手前がクラブの最下点になってしまっているんですね。じゃあ今度はアドレスの体重配分を変えてみましょうか。

狩野：どう変えるんでしょう。

小澤：いままでの体重配分は右6対左4になっていて軸が右に寄っていたので、クラブの最下点も右に寄っていました。それでボールの手前をダフっていたんです。それを右4対左6の体重配分に変えて、軸を左寄りにすると最下点も左に寄ってくるので、ボールの手前を叩くことによるダフリはなくなります。このときに、頭も一緒に左に動かしてしまうと軸が左へ突っ込んだ状態になりボールが引っかかりやすくなるので、頭は元の位置に残しておきましょう。

狩野：わかりました。では打ってみます。

――すると、アドレスの体重配分を変えたあとのスウィングでは、いきなり低い球のフックボールが出る結果に。

小澤：当たりが厚くなってきています、いい感じになってきていますよ。

狩野：はい。さっきよりは当たっていますね。でも難しい。あ、ダメダメ、苦手意識はダメ。いきま～す！

――狩野、苦手意識を払しょくしナイスドローを4連発。

小澤：おぉ～、凄い！

狩野：当たったぁ～。凄い、当たるとあれだけ飛ぶんですね。嬉し過ぎる。

小澤：いかがでしたか。

狩野：いままで打っていた感覚とは全然違います。ちょっとした意識や体重配分でこんなに結果が変わってくるということに、ちょっとびっくりしています。

小澤：これからも軸の意識をしっかりもって、5番ウッドを武器にしてください。

狩野：わかりました！