オフに取り組んだスウィングのバージョンアップに伴い、クラブセッティングを変更した畑岡奈紗。
「ここまで大きく変えたのは4年ぶりくらい」と本人が語るように昨年とは違う組み合わせになっている。イメージ通りの球が打てないのはすべて自分の腕が悪いと思ってきたという畑岡だが、ここにきてクラブの進化に頼ってみてもいいのではないかと思っての決断だという。
ドライバーは「ゼクシオ エックス」を使用。
「『ゼクシオ エックス』に替えて、ドライバー、スプーン、クリークのシャフトをベンタスレッドに変えました。アイアンもカーボンに替えて振り抜きやすくなりました」(畑岡)
「ヘッドやシャフトを変えたことの効果は出てきています。アイアンはシャフトを少し軽くしたこともありスピードも上がって違和感なく振れるようになっていますね」とはスリクソン、クリーブランドゴルフのプロ担当・宮野敏一氏。アイアンのシャフトはアメリカ女子ツアーで人気の高い、カーボンシャフトをスチール繊維で覆った特殊構造の「スチールファイバー」だ。
そしてボールをスリクソン「Z-STAR」から2年ぶりに「Z-STAR XV」へとチェンジ。
パター以外の13本のクラブでテストをおこない、ボールとのマッチングをテスト。データを比較してクラブとのマッチングがでいちばんよかったのが「Z-STAR XV」だった。
「硬いから止まらないというイメージだったけど、使ってみるとそんなことはなく、アジアラウンドの硬いグリーンでもしっかりスピンがかかり止まってくれました」(畑岡)
今週に照準を合わせ、新しいクラブに慣れるため、試合でもテストを繰り返し14本を煮詰めてきた。コースによって使い分けるという5Wと3UT、今週は3UTに出番が回ってきそうだ。
(写真/Blue Sky Photos)