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「ユーティリティ(以下UT)はアマチュアゴルファーの強い味方だが、選ぶとなると何度がいいのか迷いがちだ。そこでプロコーチ・吉本巧にUTを選ぶうえでの「基準」を教えてもらおう!

「UTを選ぶうえで最初の目安となるのはアイアンを何番まで入れているか、です。UTはフェアウェイウッドの流れで何番から入れると決めるケースは少なくありません。ですが実際は、アイアンの一番上の番手によってUTの最適なロフト角が変わってきます。こう選ぶことで打てない距離を極力なくすことができますからね」(吉本、以下同)

近年の日本の女子プロのセッティングを見ると、アイアンを6番、もしくは7番までにし、その代わりにUTやフェアウェイウッドを入れている選手が増えてきている。これはゴルフをより簡単にするための方法であり「アマチュアゴルファーも参考にするべきだ」と吉本はいう。

では、仮にアイアンの一番上が6番アイアンだと想定したときに、我々アマチュアゴルファーはが選ぶべき最適なロフト角は何度だろうか?

では最初に「6番アイアンのロフト角を確認してみてください」と吉本は続ける。

「ご存じの方も多いと思いますが、各番手のロフト角はクラブメーカーやブランドによって異なるもの。同じ6番アイアンでも違うロフト角になりますので、ホームページなどから調べることを勧めます。6番アイアンのロフト角がわかったら、その『-3度』のロフトを試打してみましょう。そこで、6番アイアンと飛距離の差が10~15ヤードあれば最適ロフトですよ」

画像: ユーティリティは何度を入れるのがベスト? 初心者ゴルファーが参考にするべき「基準」をプロコーチが伝授

たとえば、テーラーメイド「ステルス」の6番アイアンはロフト角が24度。その上にUTを入れるなら21度。ダンロップ「ゼクシオ12」はロフトが25度のため、22度のUTが最適だということだ。またその上に2本目のUTを入れるときもさらに『-3度』から試してみるのがいいと吉本はいう。もちろんスウィングのクセは人それぞれのため、あくまで目安。最終的には飛距離の差が10~15ヤード異なるものを選ぶのがいいだろう。

「UTはお助けクラブですが、ロフト角によっては使う目的が違うことをよく理解しておくべきだと思います。ボールが高く上がり、グリーンでも止まりやすいUTはロフト角20度台まで。19度、18度になると難易度がグッと上がり飛距離重視になりますから、ティーショット用と考えましょう。そうすることで、ミスの許容範囲も広くなるはずですよ」

UTはスコアアップのカギとなるお助けクラブだ。自分にとって最適なUTが選ぶには「アイアンの一番上の番手のロフト角」を知ることが大事というわけだ。UT選びで迷っているゴルファーは参考にしてみよう!

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