アマチュア・中島啓太とテーラメイドとの複数年用具契約が、本日発表された。
昨年は「パナソニックオープン」で史上5人目となるアマ優勝、アジアパシフィックアマチュア選手権でも、松山英樹、金谷拓実に続く日本勢3人目の勝利を達成するなど、目覚ましい活躍を遂げている。
そんな将来を期待される中島に対して、各メーカーからのアプローチがあったことは想像に難くないが、その中でもテーラーメイドを選んだ決め手とは何だったのだろうか。まず中島は「変えてすぐによい結果を出せたこと」を話題に挙げた。
「(もともと)サポートはしていただいていて、素晴らしいクラブを自分に作ってくれましたし、信頼関係も強かったです。(テーラーメイドのクラブに)替えた際も何不自由なく試合には出れましたし、(2021年の)東建ホームメイトカップですぐにいい成績を出せて。その後、調子が悪い時もちょっとありましたが、アジアアマでの優勝を始め、テーラーメイドのクラブでコンスタントにいい成績を出せたことが決断につながりました」(中島)
そんな中島がとくに信頼しているというのが「クラブテストの内容の濃さ」だという。
「以前はクラブを打って、(自分の)感覚だけで決めて試合に出ていたんですけど、(テーラーメイドのサポートチームは)データにこだわってクラブテストをしてくれています。ここが、ほかのメーカーにはなかった点です。データで、数字で表れてしまうので、わかりやすいですし納得して使えるというのはあります。自分はパッティングが苦手なんですけど、そこも本当に細かいデータまで出してくれて、チームで支えていただきました」
また、自身のスウィングに変化を加える際にも、テーラーメイドのスタッフが同席してもらっているという。
「ソニーオープンのあとからスウィングを変え始めていて。そのタイミングでもテーラーメイドの方に同伴していただいて、(ガレス・)ジョーンズコーチと話し合いながら、スウィングを変えつつクラブについても話し合っていました。(コーチともサポートチームとも)共通の意識をもってやっていけたらなと思っています」
実際、中島のアイアンのシャフトがだんだんと重いスペックになっているのも、テーラメイドのサポートチームとの擦り合わせによるものだという。中島が選んだテーラーメイドのニュードライバー「ステルスプラス」についても好感触のようだ。
「打感・打音がすごく気持ちよくて好きなのと、ボール初速は確実に上がっていますね。数値でもわかりますし、弾いてくれる感じがいいです。見た目もドライバーは大丈夫なんですが、3番、5番ウッドにはちょっと違和感があって。それも相談させてもらって、白い線を入れて工夫していただいています」
自身にとって初出場となるマスターズが、契約選手としての初陣となる中島。今週末はその活躍に要注目だ。
【中島啓太のクラブセッティング】
1W:ステルスプラス(10.5度)
3・5W:ステルスプラス(15度・18度)
4・5I:P7MC
6~9I:P7MB
46・52・56度:ミルドグラインド3(ソール形状46:SB、52:SB、56:TW)
60度:ハイトウ ロウ
PUTTER:TPコレクション ハイドロブラスト ジュノTB1