100切りを達成するためにはいろいろな対策がありますが、私は「自分の武器だけ」で戦うことに徹底することも大事なことだと思います。
たとえば、難しいライからミスしたとします。でもこれって仕方ないことですよね、難しいんですから。だけど、100切りや90切りを目指しているゴルファーはこのミスに対して悔しがる傾向にあるという印象。つまり、自分のなかのハードルが高すぎる気がするんです。
たとえばティーショットが大きく曲がって林のなかに入った場合、まず始めになにを考えますか? 上級者のほとんどは「ボギーで上がるには、どうしたらいいかな?」と、ボギーでしのぐ方法を考えているはず。そうすると、いろいろな選択肢が出てきて、マネジメントも広がりますよね。
でも、100切りを目指しているゴルファーは「ミスを取り返さなくちゃ!」と考え、少しでもグリーンに近づくための林の隙間を探しているケースが多いと思うんです。だけど、この考えは自身へプレッシャーをかけるキッカケとなり、ミスの連鎖を生む原因にもなります。
このように狙う場合は「過去に経験していない技術」をいきなりコースで試そうとしているわけですから、いつも以上にプレッシャーはかかります。そして、なにより林の間を上手く抜けられる可能性より、木に当たって跳ね返ってくる確率のほうが高いですよね。たとえ「パー」や「ボギー」で回れていても、これをキッカケに「8」とか「9」になって意気消沈してしまうはず。
ゴルフはミスするスポーツで、そのミスは確率の問題です。いままで体験したことないところからボールを打つときほど「ミスする確率は高い」はず。だけど、そんなときでもハードルを高く設定しているとメンタルが持ちません。
いま、自分が持っている武器、技術、考えだけを使って、コースを戦略すると考えてみませんか? そうすると、いままでのゴルフとは変わってくるはずですし、少しだけゴルフが簡単に感じるかもしれません。