ゴルフには“スコアの壁”がつきもの。ビギナーを脱したアマチュアゴルファーに立ちはだかるのがスコア100の壁だ。これを乗り越え「100切り」を達成するにはどうすればいいか? プロゴルファー・兼濱開人が状況別に解説。今回は、季節の変わり目「春ゴルフ」で気をつけるべきことを解説してもらった。

暦は4月に突入し、日中も暖かく過ごしやすい春の季節。ゴルファーにとってはベストシーズンと言える時期が訪れた。

とはいえ、少し前までは芝も枯れ、普段とは勝手の違う“冬ゴルフ”を楽しんでいた、という方も少なくないだろう。そんな冬ゴルフからベストシーズンへのちょうど境目である今だからこそ、気をつけておきたいことがあると兼濱は言う。

画像: 春ゴルフの注意点を、兼濱開人プロに教えてもらおう

春ゴルフの注意点を、兼濱開人プロに教えてもらおう

「やはり一番問題になってくるのは風ですね。春一番、なんて言ったりもしますが、この季節の風は通常より朝と午後で風速の差が激しかったり、風向きもいろんな方向に巻いていたりします」(兼濱、以下同)

もちろん全シーズンを通して風には気をつけるべきなのだが、とくに冬ゴルフとの境目であるこの時期は、風の強さ・不規則さに加え「冬ゴルフのときより確実に振れるようになっているからこそ注意が必要なんです」という。

画像: 冬場よりも振り抜きやすい環境になっているぶん、風の影響も受けやすくなってしまう

冬場よりも振り抜きやすい環境になっているぶん、風の影響も受けやすくなってしまう

「冬場って気温の寒さや、それを対策するために着込んだりすることで、体が動かしにくくスウィングの出力自体も下がっていた状態です。それが、春になり暖かくなってきたことで体が動かしやすくなり、冬場より確実に振りやすくなってきます。もちろんいいことなのですが、とくに振り切れる方の場合スピン量が増えて球がめくれてしまうので、風の影響を受けやすくなってしまうんです」

つまり、暖かくなってきて「よし、振るぞ!」と意気込んでしまうと、今度は風にスコアメイクを狂わされてしまうというわけだ。では、どういった対策・練習をしておくべきなのだろうか。

「オススメは、打ちたい距離に対して適切に打てる番手だけでなく、2番手大きめなクラブでも同じ距離を打てるように練習しておくことですね。複数の番手で同じ距離を打てるようにしておくことで、風の状況次第で番手を変えて、高さを調節することができるようになるんです」

兼濱曰く、風が吹いているときのショットは「林から脱出する際のショットをイメージしていただくとわかりやすいです」とのこと。

「リスクがあるからフルスウィングって絶対しないですし『上手く転がってグリーンに寄ればオッケー』というマインドで打ちますよね。要は風が吹く日のプレーって、それに近い状態なんです。高さを出すほど風の影響を受けやすくなってしまいますからね。スウィング作りの面でもいい練習ですので、ぜひチャレンジしてみてください」

※2022年4月9日20時35分 文章を一部修正いたしました。

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