プロギアが送り出すアイアンブランド「プロギアアイアンズ」シリーズ。その最新モデルが、今年3月に発売された「プロギア03アイアン」だ。
同シリーズでは5モデル目となる追加ラインナップ。ポケットキャビティ型で、7番でロフト角26度とかなりストロングロフト設計の、いわゆる“ぶっ飛び”系アイアンながら、アスリートアイアンのようなシャープな形状を併せ持っているのが特徴となっている。
実際に試打をしてもらった堀口宜篤プロも「構えてみると、やさしさを感じながらもシャープな印象ですね」と言う。
「ヘッドはミッドサイズで、構えたときにバック側が少し見えてやさしさと安心感がありますが、その割にはトップブレードが薄めでシャープな印象です。ソールも厚めでやさしさを感じますが、リーディングエッジ側を少し削ぎ落としたV字の形状で抜けはよさそうです」(堀口、以下同)
加えて、クラブ長が7番で38インチと、一般的なアイアンよりも長めに設定されているのも特徴のひとつ。試打の際は7番と、純正オリジナルのカーボンシャフト「ディアマナfor PRGR」のSフレックスと組み合わせたモデルを使用したが「カーボンながらSフレックスで75グラムと重量がありしっかりした印象です。シャフトのしなり感も出つつ、高さも出してくれそうですね」と堀口。
ではさっそく、試打結果の平均値を見てみよう。
【堀口のプロギア03アイアン、7番の試打結果】
HS39m/s キャリー172Y トータル186Y 打ち出し角14.4度 ボール初速52.7m/s スピン量4242回転
「フェースにはクロモリ鋼が採用されていますが、打感はかなり軟らかめ。弾き感が少なく、芯で捉えたときにピシッとフェースに乗る感触も感じられます。ポケットキャビティって結構打感を損ないがちなんですが、そういった印象は感じませんでした。飛距離はもちろん出ていますが、ロフト26度とは思えないくらい高さもしっかり出ているのには驚きました」
堀口曰く「飛距離も高さも普通に出るし、より出そうと思って打てば反応してくれるアイアン」だという。さらに「意外と弾道のコントロールもしやすいです」と堀口は続ける。
「飛び系のアイアンってどちらかと言えばつかまりやすいモデルが多い印象ですが、プロギア03アイアンに関してはドロー・フェードの打ち分けにもちゃんと反応してくれますね。いっぽうで、芯を少し外してもほとんど飛距離をロスせず、真っすぐ飛んでくれる寛容性の高さも印象的でしたね」
見た目・飛距離性能ともに良し。高さも出せて、ある程度のコントロールも可能。堀口はプロギア03アイアンを「近年増えてきたロフト30度前後の“ちょい飛び系”アスリートアイアンのようなフィーリングを、26度というストロングロフトでも実現してくれたモデルと言えるでしょう。なによりこの見た目で、この飛びは嬉しいですよね」と試打を終えて評した。
では最後に、どんなゴルファーにオススメできるのか、堀口に総括してもらおう。
「顔のよさ、構えやすさがあり、飛距離性能も十二分にあるので、オススメできるゴルファーは幅広いですね。それこそシングルハンディの方でも使えると思います。とくに、最近飛距離が落ちてきたな、という方にはすごくオススメですね。ぶっ飛び系のアイアンってオートマチックなイメージがありますが、プロギア03アイアンに関してはそういった感じもないですよ」
協力/PGST