みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。「パットイズマネー」という言葉があるように、ゴルフのスコアを作るのは最終的にはパットです。いくらいいショットをしてもパットが入らなければスコアにならないんですよね。せっかく250ヤードのドライバーショットを打っても、たった60センチのパットだって外しちゃうじゃないっすか。
なんとかパットが上手くならないかと思うわけですが、家のパターマットでただカップに入れる練習をしていてもイマイチ上手くならない。週刊ゴルフダイジェスト4/26号に「世界最先端の”パタ練”をあなたの元へ」という記事がありました。この記事ではパットの最先端ドリルを身近なグッズを使ってやる方法を教えてくれています。家で簡単に最先端ドリルができるなんてありがたい! さっそく気になるドリルをやってみました!
この記事ではいくつかのドリルを教えてくれているのですが、今回はティーを使った方向性をよくするドリルを試します。用意するものは「ティー」と「ガムテープ」。パッティングマットにボールを置き、目標との間にティーを2本置いて、その間を通すようにボールを打ちます。2本のティーでゲートを作って、ティーボールが当たらないように打つ練習です。プロもよくやっている「ゲート練習」というものを、身の回りにあるものだけでやるということです。
ゲートの位置は狙う距離の10%の場所がいいそうなので、今回は2メートルの設定のためにゲートの位置はボールの20センチ先。2本のティーの間隔は6センチがおすすめだそうです。ボールの直径が4.2センチなので、6センチのゲートだとすると左右に9ミリの余裕があるということ。プロは左右の余裕を5ミリでやるそうですが、シングルを目指すなら6センチ間隔のゲートでやってほしいということです。
さっそくやってみましたが、これ難しいです。6センチというのがめちゃくちゃ狭い。当然ながら2メートルのパットの設定なので、タッチを合わせなきゃいけないのですが、ゲートを通すことばっか考えているとタッチがおろそかになります。
6センチのゲートで10回ほど打ってみましたが、ティーに当たらずに打てたのが2回……。僕の場合は左のティーに当たる確率が高かったので、少し引っ掛け気味に打ってしまうミスが多いようです。インパクトのときにフェースがかぶってるということです。
出球の方向性においていちばん重要なのはインパクト時のフェースの向きです。なんと打球の方向の92%はフェースの向きで決まってしまうらしいんですよ。なので、このゲートを通すためには打ち出したい方向に対してスクエアにインパクトするということが大事になってくるのです。スクエアを分かりやすくするために目標に対して真っすぐにガムテープを貼り、確認しながら打つといいですね。
ガムテープを貼って打ってみると、たしかに真っすぐにインパクトする感覚が分かりやすくなります。そもそも構えている時点で目標に真っすぐ構えられていない人もいると思うので、最初はガムテープを貼ったほうがいいですね。慣れてくればガムテープを剥がして練習すればいいと思います。
ゲートの幅も最初は6センチではなく7センチくらいからやってもいいかもしれません。あまりにも上手くできないと嫌になってしまうかもしれないですからね(僕がそうなりかけました笑)。もしくは1.5メートルのパットという想定にして、15センチのところにゲートを作ってもいいかも。
しかしたった20センチ先にあるゲートを通すのがこんなに難しいとは思いませんでした。でもこれができないと自分の思った方向に打ち出せていないということになるので、当然パットが入る確率も低くなるということ。
最後にもう一つ、パッティングのベースは「振り子運動」。みぞおちを支点とした振り子で打つのが正しいということ。アマチュアは支点が左右にずれる人が多く、そうなるとインパクトが安定しなくなるわけですね。この動きを確かめるためにはヘッドから抜いたドライバー用のシャフトなどの片側をみぞおちに当て、先をパターヘッドの上に置いてストロークしてみると分かりやすいです。ドリルをやる前に正しいストロークができているか確認しましょうね。
この練習なら家でも簡単にできるし、一日10分でも効果があるそうなので、ぜひ試してみてください。またこの記事にはほかにもタッチを安定させるためのドリルなどが紹介されているので、パットの上達を目指す人は読んでみてください。