ゴルフ大好きタレントのユージが、米国人の“キウイコーチ”ことマイク・クロセテリアのレッスンを受講! ユージの悩みであるドライバーのチーピンを直し、フェアウェイに収まって飛ばせるスウィングを目指すレッスンの模様を前後編でお届け。前編に当たる本記事では、そもそもドライバーのスウィングはアイアンのそれとどう違うのか、をテーマに詳しく解説してもらった。

ユージ:以前アイアンのスライスに悩んでいたんですが、キウイコーチのスウィングレッスンで、じつはその後めちゃくちゃアイアンがよくなったんですよ。

キウイ:それはよかった!

画像: ゴルフ好きタレント・ユージ(左)がキウイコーチ(右)のもとでレッスン! ドライバーの左のミスの改善に挑む

ゴルフ好きタレント・ユージ(左)がキウイコーチ(右)のもとでレッスン! ドライバーの左のミスの改善に挑む

ユージ:でも、アイアンはいいドローが打てるようになったんですけど、まだまだ問題は山積みなんです。とくにドライバーの左へのミスがとても多くて、なんとか直したいんです。

キウイ:オーケー。ではまずユージのドライバーショットを実際に見てみよう。

――さっそくユージがドライバーで10球打つと、300ヤード越えのビッグドライブを連発。しかしテンプラが1球出て、チーピンも多く出てしまう結果に。

キウイ:まず、ユージのショットの傾向を見ていこう。ターゲットラインに対して右と左、どちらにズレているのか見てみると、割合は右1:左9。右サイドに飛んだのはテンプラの球だから、たしかにほぼ左サイドに飛んでいるね。

ユージ:そうなんですよ。最初の3球くらいは体も温まっていなかったのでヒドいミスはなかったですけど、4球目以降は体が動き始めてチーピンが多く出ちゃいました。

キウイ:次に、ターゲットに対してどの程度左へ反れてしまったかも確認してみよう。まずターゲットラインに対して20ヤード以内の幅に収まったのは3球、20~30ヤード以内が3球、30ヤードを超えてしまったのが3球だね。

画像: ユージが打った10球を、縦の飛距離に加え、ターゲットラインに対し左右それぞれ何ヤード離れた地点で止まったかをまとめた表

ユージが打った10球を、縦の飛距離に加え、ターゲットラインに対し左右それぞれ何ヤード離れた地点で止まったかをまとめた表

ユージ:大体どの程度の幅に収まればオッケー、みたいな基準ってあるんですか?

キウイ:プロレベルであれば、左右それぞれ20ヤード以内の幅に8割の打球を収めていて、20~30ヤード以内が15%、それ以上が5%かな。アマチュアの場合は、もちろんハンディキャップにもよるけど、おおよそ20ヤード以内に60%、20~30ヤード以内に25%、それ以上に15%、という比率になるよ。ユージの場合、まずは10球6球は左右20ヤード以内の幅に収まるようなショットを打てるようにしていきたいね。

ユージ:僕が20ヤード以内の幅に収められたのはたった3球……。コレはヒドい! アイアンではいいドローが打てるのに、ドライバーだとどうしてこんなにチーピンになっちゃうんでしょう?

キウイ:ユージのようにアイアンはいいショットが打てるのにドライバーではミスが出てしまう、と悩んでいるゴルファーは多いね。僕も「ドライバーとアイアンのスウィングって同じですか?」っていう質問が結構来るよ。

ユージ:実際のところ、どうなんですか?

キウイ:答えはノーだね。プロのなかには「同じだ」という人もいて、自分のイメージでは同じように振る意識やイメージをもっているからそういう表現をしたりするんだけど、映像でチェックしてみると、実際の体やクラブの動きは違うんだ。

ユージ:なるほど。ではドライバーとアイアンではどんな違いがあるんですか?

キウイ:前提として、アイアンの場合はダウンブローに打っていきたいから、クラブの最下点よりも右側でインパクトを迎える。いっぽうドライバーはアッパーブローで打ちたいから、最下点を越えてヘッドが上がり始めるところでインパクトしたいんだ。

画像: アイアンはダウンブロー軌道(左)、ドライバーはアッパーブロー軌道(右)でのインパクトが理想的

アイアンはダウンブロー軌道(左)、ドライバーはアッパーブロー軌道(右)でのインパクトが理想的

ユージ:よく雑誌や動画のレッスンでも聞きますよね。

キウイ:ここからがポイント。ヘッド軌道は円弧を描いているから、最下点の前と後ろ、どの位置でインパクトを迎えるかによって、インパクト前後のクラブの軌道=クラブパスも変わるよね。アイアンの場合は最下点の手前だからインサイドアウト、ドライバーの場合は最下点の先だからアウトサイドインでインパクトを迎えることになるんだ。

画像: ダウンブローで打つために、アイアンの場合はクラブの最下点(写真の青丸)よりも手前でインパクトを迎える。このときヘッド(写真の赤線)は、インサイドアウト軌道で最下点に向かう途上となる

ダウンブローで打つために、アイアンの場合はクラブの最下点(写真の青丸)よりも手前でインパクトを迎える。このときヘッド(写真の赤線)は、インサイドアウト軌道で最下点に向かう途上となる

ユージ:なるほど! だから同じように振ってしまうと弾道に違いが生まれるんだ。

キウイ:その通り。同じターゲットに対してスクエアなインパクトでも、アイアンでいいドローが打てるスウィングで、同じくドライバーを振るとスライスになりやすいのは、インパクトの位置が変わり、クラブパスが変わるからだね。なので、アッパーブローで打ちたいドライバーはどうしてもクラブパスがアウトサイドインになってしまうぶん、スウィング軌道自体を、アイアンを振るときよりも少しインサイドアウトにしたいんだ。

画像: アッパーブローで打つため、ドライバーの場合はクラブの最下点(写真の青丸)の先でインパクトを迎える。このときヘッド(写真の赤線)は、アウトサイドイン軌道で振り抜かれる

アッパーブローで打つため、ドライバーの場合はクラブの最下点(写真の青丸)の先でインパクトを迎える。このときヘッド(写真の赤線)は、アウトサイドイン軌道で振り抜かれる

ユージ:なるほど。だからアイアンとドライバーのスウィングは同じ「ではない」のか。……あれ? でもそれで言うと、僕はアイアンはドローで打てますけど、ドライバーで悩んでいるのはスライスじゃなくてチーピンです。

キウイ:そうだね。でも、原因はさっき見せてもらったスウィングで大体見当が付いているよ。では、ドライバーはアイアンよりも少しインサイドアウト軌道で打ちたい、という前提を踏まえて、次回はユージのドライバースウィングの問題点の確認と改善に取りかかろう。

ユージ:よろしくお願いします!

※後編は2022年4月24日(日)18時30分公開予定です。

This article is a sponsored article by
''.