ゴルフクラブにまつわる「2つ」の悩みで、どちらがいいのかクラフトマンに質問！ 今回はクラブの長さについてクラブフィッターでギアオタクの小倉勇人氏に聞いた。
クラブフィッターの小倉です。今回も、編集部からいただいたお題でのお話です。
お題は「長いクラブor短いクラブどっちがいいのか？」なんですが、今回はドライバーに絞ってのお話にしたいと思います。
私は、もしお店に同じ悩みで相談来られたなら、短めのクラブをオススメすることが多いです。ミート率をアップしやすくなりますし、振り切りやすくなりますので、安定した飛距離が期待できます。短めといっても極端ではなく、いまでいうなら45インチぐらいが多いですね。
長いクラブは、小さな力でより速いヘッドスピードを生み出すことができますが、そのぶんデメリットもあります。
最近のシャフトはとてもよくできていて、いわゆる長尺に組んでも必要以上にしなったり、暴れたりはしません。ヘッドのミスへの寛容性も高まっていますので、昔より長尺にしてもドライバーは曲がらなくなりました。
ルールが改正され、競技ゴルファーは特別長いクラブは使えなくなったが、長いほうがいいか、短いほうがいいか、はいつも悩むところだ
それでも私が長尺をオススメすることが少ないのは、ドライバーとほかのクラブとの振り心地が、かけ離れてしまうことを嫌うからです。どんなに重量フローやキックポイントなどをほかのクラブと揃えても長さに差がありすぎると、振り心地に差が生まれてしまいます。
そうなるとドライバーとほかのクラブとの調子を揃えるのが難しくなります。そういった部分を理解したうえで、それでも最長飛距離にこだわるのであれば、長尺も大いにありですね！
とにかく一発の飛びを追求したいというなら長め、スコアを含め、安定したゴルフをしたいなら短めがおすすめです。
