ゴルフを始めたばかりのビギナーにとって、スウィングについての疑問は尽きない。アマチュアへのレッスンのみならずコーチ育成にも携わるJJコーチに、ビギナーがスウィングを覚える際の「初めに触れたい番手」の選び方について教えてもらおう。

これからゴルフを始める、あるいは始めたばかりのビギナーがまずスウィングの基本を覚えるために用いる番手として、よく推奨されているのが7番アイアン。

キャディバッグに入れる14本のクラブのなかでちょうど中間に位置する番手であることがおもな理由で、JJコーチ自身も「そういう風に教わってきました」というが、「厳密に言えば、もっと自分に合う番手がある、という可能性もありますよ」と続ける。

「もちろん、7番アイアンでスウィングを覚えることが間違っているわけではありません。しかし、人によって身長や腕の長さ、足の長さなど体格が違う以上、それに応じて使いやすく、感覚的に振りやすい番手も変わってくるんです。とくにスウィングを覚える段階では、できればそういった番手を選んでおきたいところです」(JJコーチ、以下同)

では自分の体格に適切な番手を選ぶための基準はどこにあるのだろうか。

「前傾角度が深過ぎず起き上がり過ぎず、リラックスした姿勢でクラブが地面・ボールに届く番手がいいですね。目安で言うと、自然に構えた際に前傾角度が大体45度くらいになる番手がちょうどいいですね」

画像: 前傾が浅かったり(左)、深い(右)と、その姿勢を保つこと自体の難易度がビギナーにとっては難しく、スウィングに集中しづらい。写真中のように自然と構えて前傾角度が45度前後になる長さの番手がオススメだという

前傾が浅かったり(左)、深い(右)と、その姿勢を保つこと自体の難易度がビギナーにとっては難しく、スウィングに集中しづらい。写真中のように自然と構えて前傾角度が45度前後になる長さの番手がオススメだという

番手が短か過ぎる、あるいは長過ぎることでリラックスできる姿勢を作れないと「とくにビギナーの方は、前傾角度を保つこと自体が難しくてスウィングに集中しづらくなってしまいます」とJJコーチ。

「日本人の平均身長は外国の方に比べて低く、体の線も細い傾向にありますから、9番アイアンが振りやすさ・前傾角度の保ちやすさを考慮したときに、大体の方に当てはまりやすい平均の“オススメ番手”になるでしょう。7番のようなミドルアイアンよりも9番でスウィングを覚えたほうが比較的馴染みやすいと僕は考えています」

画像: 日本人の体格と一般的なクラブ長の設定を加味すると、9番アイアンが多くのゴルファーにとって平均してオススメできる、スウィングを覚えるために適切な番手になるという

日本人の体格と一般的なクラブ長の設定を加味すると、9番アイアンが多くのゴルファーにとって平均してオススメできる、スウィングを覚えるために適切な番手になるという

とはいえクラブ長自体もモデルによって細かく変わってくる。あくまで日本人の体格と一般的な9番のクラブ長を照らし合わせると「平均的にオススメな番手」ではあるが、「もっと厳密に、自分に合ったクラブでまずスウィングを覚えたいという方は、前述したように『無理せず前傾角度が45度くらいを保てる長さの番手』をご自身で見つけてみてください」とJJコーチ。これからスウィングを覚えていくビギナーは、参考にしてみてはいかがだろう。

協力/レッツゴルフ銀座

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