三角形の「トラス構造」をネック部分に採用したことでオフセンターヒット時のフェースのブレを防ぐというテーラーメイドの「トラス」シリーズ。20-21シーズンに稲見萌寧が使い勝利を重ねたことで、ほかの選手にも広がり、トップ5の選手が皆「トラス」のシリーズを使用していたこともあったほどだ。市場でもしばらく欠品が続いていたが、今週からついに新モデルがお目見えした。
新モデルのラインナップはブレードタイプの「TB1.5」と同じくブレードタイプでソール幅の広い「デルモンテ」の2種類。特徴は初代トラスのもつトラス構造の面積がTPシリーズでは小さくなっていたが、初代モデルに近い大きさに戻ったようだ。
実際に2代目といえる「TPシリーズ」と、3代目を比べてみると三角形部分のトラス構造の面積がやや大きくなっていることが確認できた。すでに30本以上のオーダーがプロから入り嬉しい悲鳴をあげている、テーラーメイドのパターを担当している小竹素史(しのもとし)さんに話を聞いた。
「『デルモンテ』というソール幅広いモデルもラインナップしたことで、既存のトラスユーザーだけでなくマレットユーザーも興味をもってくれています。座りがよい、目標に対して構えやすいといわれます」(小竹素史ツアー担当)
ネック部分にトラス構造を採用したことで、オフセンターヒット時のフェースのブレが少ないことが売りのトラスシリーズだが、とくにフェースのヒール側でヒットするタイプには効果が大きいとのこと。練習グリーンを除くと大西葵、山路晶などのテーラーメイド契約の選手をはじめテストを兼ねて使用する姿が見られた。
実際にデルモンテを手に取ってみると、ソール幅が広いことでストローク中のヘッドの動きはマレットに近い操作性が感じられた。シャープな顔つきながらターゲットに向けての構えやすさと座りのよさは選手たちのコメント通りの印象だった。
発売は未定とのことだが、今週から使用選手が上位に連ねると新モデルの『デルモンテ』も人気が出るに違いない。週末はプロが使うパターに注目して試合を見ても面白そうだ。