ウッド用シャフトの三菱ケミカル「バンキッシュ」。打ち破る、負かすといった強い意味のある言葉をネーミングにした通り、飛距離を出してくれる軽量シャフトだという。
40グラム台と50グラム台でR2からR、SR、S.X、TXと女性からハードヒッターまで使える幅広いラインナップを展開。シャフトの特徴をツアー担当の三好さんに聞いた。
「先端剛性をもたせながらも動きを出すことで、球のつかまりと飛距離を出せる特徴があります。精度を高めて重量は+−1グラム、振動数も1cpm以内におさめています」(三好さん)
すでに男子ツアーでは片山晋呉が実戦投入していて、女子では臼井麗香、藤本麻子らがテスト中だという。発売は7月中旬頃になるようだ。
続いてグラファイトデザインからUTとアイアン、ウェッジ用シャフト「ラウネ」。名前の由来は「狙う」を組み直して「ラウネ」にしたとシャレっけあるネーミングだ。
グラファイトデザインのツアー担当、小林さんに特徴を聞いた。
「今までカーボンシャフトでは出せていなかったしなりを感じられるように素材を組み合わせました。その結果、ウェッジではスマッシュファクターが1.0を切る数値が出せるようになりフェースに乗る時間が増してよりスピンが入るようになりました」(小林さん)
UTやアイアン用シャフトでは球が上がりやすくショートアイアンやウェッジではコントロール性を重視。コンセプトのしなりを感じて打てるようになることで、スウィングのタイミングが取りやすくなり安定したショットにも効果があるという。
男子プロでは永野竜太郎がアイアンに、女子プロではジョン・ミジョンがウェッジに投入している。プロや上級者はシャフトをしならせることで、飛距離やタイミングを取れるが全体にしなりを感じられる「ラウネ」はアマチュアゴルファーにも効果がありそうだ。
ラインナップはUT用は40から80グラム台までのRとSフレックス、アイアン用は60、75、90、105グラムでフレックスはSとX。ウェッジは85、100、115グラムのウェッジフレックスとウェッジ+フレックスを用意。こちらは4月15日に発売されている。