2つのモデルに共通するのは、この新しいシリーズの基準となる標準モデルのポジションに位置するということ。試打したクラブはどちらもロフト10.5度で統一した。

テーラーメイド「ステルス」(左)とキャロウェイ「ローグST MAX」(右)
プロゴルファーでTPIレベル3、タイトリストフィッティングスペシャリスト、トラックマンマスターという3つの肩書きをもつ三刀流プロ・小島慶太にトラックマンを使って試打し、データを解読。それぞれの特徴とマッチするゴルファーを教えてもらった。
キャロウェイ「ローグ ST MAX」は、長さ45.5インチ、総重量307グラム、バランスD3。シャフトは純正のフジクラベンタス、50グラム台のSフレックスが装着されたモデルだ。
「『ローグ ST MAX』は投影面積が大きく安心感のあるシャローフェース、対して『ステルス』は叩けるディープフェースにハイバックという形状から、左が嫌な人は『ステルス』のほうが構えやすいのかもしれません。どちらのモデルもニュートラルで直進性の高さは共通しています」(小島慶太プロ、以下同)

投影面積が大きくシャローフェースで「ステルス」に比べて弾き感が強い「ローグ ST MAX」
試打したデータを見ると、「ローグ ST MAX」のほうがスピン量は約300rpm少なく、「ステルス」のほうが最高到達点は約5ヤード高い結果になった。
「『ローグ ST MAX』は下めのヒットに強い印象でスピン量もそれほど増えません。入射角がアッパー軌道で打つタイプには『ローグ ST MAX]』が合うでしょう」

スピン量は適度に低スピンで中弾道が特徴の「ローグ ST MAX」の試打データ
テーラーメイド「ステルス」のスペックはシャフトが純正のテンセイREDで50グラム台のSフレックス。長さは45.75インチ、総重量は300グラム、バランスD3となっている。

ディープフェースでハイバック形状で吸いつくような打感のテーラーメイド「ステルス」
「対してステルスはディープフェースでフェース面も大きいのでフェース上部でヒットしても当たり負けしません。そのため入射角がレベルからややダウンブローに入り、フェース上部でヒットしたとしてもスピン量は増えすぎないメリットはありそうです」

「ローグ ST MAX」に比べてややスピン量が多く最高到達点も高い「ステルス」の試打データ
打感については「ステルス」は吸いつくような感触で、「ローグ ST MAX」は弾く感触だと小島プロ。打感については好みが分かれるところだが、ヘッド形状の違い、スピン量の違いから入射角のタイプによってどちらが自分にマッチするのか判別できそうだ。