青木瀬令奈はドライバー、3W、5W、7W、9W、5UT、6UT、アイアンは7番からPW、52度、58度というウッド系7本、アイアン6本というセッティングであったが、7番アイアンを抜いて7UTを投入しウッド系8本、アイアンを5本にしているということで「ワールドレディスサロンパスカップ」の練習ラウンドをする青木瀬令奈とキャディを務める大西翔太コーチに話を聞いた。
「ヤマハレディース葛城の9位タイ、先週のパナソニックオープンレディースの5位タイはカギになったのは7UTでした」(大西翔太コーチ)
ドライバーのヘッドスピードは40m/sくらいだという青木瀬令奈のドライビングディスタンスは220ヤードほど。飛距離よりも正確性のプレースタイルを持つ青木は、ロングゲームで高さと飛距離を稼げるウッド類を多用することでタフなツアーのセッティングを戦っている。その青木がツアーで戦うために選んだセッティングはロングゲームを重視した7UTまで8本のウッド類。「ここ数年はグリーンのコンディションは硬く速い中でパー4やパー3の距離が長くなってきているし、予選カットラインも1打から2打上がり、ツアーのレベルは上がっている」と大西コーチ。
今季から7番アイアンを抜いて7UTを投入した理由は「距離は7番アイアンと変わらないのですが、スピン量が500rpm増えたことと、弾道が一段、二段階高くなったことで狙ったエリアに止められるようになったこと」と大西翔太コーチ。
じつは使用する「スリクソンZXハイブリッド 」に7UTは存在しない。6UT(28度)をメーカーのツアー担当者がロフトを寝かせるチューニングをして7UTとして使用しているという。
気になるデメリットはというと、ティーショットを曲げて林から低い弾道で脱出する際に7番アイアンを使えないこともあるようだ。「UTやウッドだと球が上がりやすいので、5Wを短く持つことで対応しています」と大西コーチ。7UTを選択肢に入れてみるのも面白いかもしれない。