二人にとって初のメジャーとなる「ワールドレディスサロンパスカップ」の初日。グリーンは硬くて速く、ラフも伸ばしてあるメジャーのセッティングで内田ことこ選手は3アンダー、4位タイと上々の滑り出しで初日を終えています。桑木志帆選手は後半に崩れ7オーバー104位タイと出遅れました。
内田ことこ選手は2002年生まれの19歳。昨年6月のプロテスに合格しQT(予選会)を26位で突破しレギュラーツアーに参戦しています。開幕3試合目の「Tポイント×ENEOSトーナメント」の最終日に8番から13番まで6連続バーディで一気に優勝争いに加わり4位で終え爆発力のあるプレーを見せてくれました。
プレーを見ましたが、押し込みが強いインパクトでしっかりと振り抜き、ドライバーの飛距離はスタッツの237.53ヤードよりも飛んでいる印象です。アイアンショットもフェースコントロールを身に着けていて、方向性と距離感を合わせ、絶対に下りのラインににつけないというコースマネジメントができていました。
ラウンド後の会見では「グリーンが硬くて、いつもよりコースセッティングが難しいので、欲を出さず手前からいったらスコアがついてくるのかなと思います」とその通りのゴルフでインコーススタートのため最終ホールとなる9番ホールでもラフからのセカンドショットをピン横に距離を合わせ乗せて、惜しくもバーディはなりませんでしたが、前半を32、後半を37で耐えてナイスプレーのラウンドでした。
ドライバーもアイアンショットもダイナミックなスウィングで積極的なプレーの中に距離を合わせて手前から攻めるマネジメントをしてくるあたり、明日以降も上位に名を連ねて来そうです。
桑木志帆選手も2003年の早生まれなので内田選手とは同級生になる19歳。同じく昨年6月のプロテストに合格し13位でQTを突破し参戦しています。これまで9試合に出場し予選落ちが5回と苦しんでいましたが、2週前のフジサンケイレディスで13位タイ、パナソニックオープンレディースは26位タイとツアーの生活やセッティングにも慣れて来たようです。
桑木選手のスウィングの特徴は何といっても”ベタ足”と呼ばれる、右足のかかとがインパクト後でも上がらず、地面をしっかりと踏みつけるような動きです。力んだときに下半身が暴れないメリットがありますが、桑木選手は246.54ヤードと8位にランクインする飛距離ももっています。
マネジメントやパッティングのコーチに同郷の岡山県出身の奥西桂耶(けいや)コーチがコーチ兼キャデイとして合流して以降、徐々に結果が出てきているとのこと。初日の前半は1アンダーで折り返しましたが、後半は8オーバーとメジャーの洗礼を受けてしまっているようです。
上位陣は山下美夢有が8アンダーでコースレコードを更新し1位、3打差の2位に永峰咲希と続いています。昨年覇者の西村優菜は1アンダー、15位タイ、西郷真央は7オーバー、104位タイと出遅れています。
GW中の開催ということもあり7000人を越える観客に、どの選手も声援がうれしかった、楽しかったと声を揃えます。明日も好天の予報なのでぜひ足をお運びください。