今回試打したのは2021年1月29日発売の「TW GS」と、2022年の3月25日発売の「TW757タイプ-D」。本間ゴルフのツアーブランド「ツアーワールド」シリーズのドライバー新旧2モデルだ。
まず「TW GS」は、ボール初速とスウィングスピードの改善し「+10ヤードを超える驚き」を謳うモデル。フェースの裏面を放射状の「ラジアルフェース」と呼ばれる新構造を採用し反発力と反発エリアを最大化させることでボールスピードをアップ。ソールのフェース寄りに刻まれた溝「クランクスリット」の効果も加わり高初速化に成功したという。
ヘッド後方にタングステンウェイトを搭載するドローバイアス設計により、力強い弾道を生むつかまり具合をアシスト。スピードアップとやさしさのベストバランスを追求。ドライバーのヘッド体積は460ccとなっている。まずは「TW GS」の構えた時の印象を堀口に聞いてみた。
「ツアープロモデルとしては珍しいシャローフェースなのですが、それが構えた時に安心感を与えてくれますね。フェース面はストレートフェースに見えるので非常に構えやすいです」(堀口、以下同)
では試球をした評価はどうだろう。試打データの平均値は以下の通りだ。
【堀口の「TW GS」(ロフト10.5度)の試打結果】
HS44.3m/s キャリー242Y トータル266Y 打ち出し角13.1度 ボール初速64m/s スピン量2140回転
「弾き感が凄くて球がパーンと出ていく感じがします。音を聞いていても弾き感が凄く初速が出ているのがわかりますね。シャフトが少し軟らかい感じがしますけど、しなり戻りが結構あって球はつかまってくれます。フェースのやや下面気味に当たってもドロップせずに飛んでいくので、ツアーモデルにしてはスウィートエリアが広いなというイメージがあります。弾道は結構高めですね」
続いて打ったのは最新モデルの「TW757タイプ-D」。このドライバーの最大の売りは、ソールスロット部分をカーボンで覆うことで薄いのに高い強度を実現したこと。このスロットの長さを短縮することで反発力がアップし、高初速の実現に成功したという。さらにカーボンクラウンを採用したことで反発性能を一層アップしたという。
では、TW757タイプ-Dを構えた時の印象を教えてもらおう。
「構えた時にクラウンのカーボンによって打感が変わってくるのかなという印象を受けます。あとカーボンの効果で反発がいいんじゃないかなと期待できますね。座りもよく安心感があります」
では、実際に打った時の感触はどうだろう。試打データの平均値は以下の通りとなった。
【堀口のTW757タイプ-D(ロフト10.5度)の試打結果】
HS45.3m/s キャリー254Y トータル280Y 打ち出し角11.6度 ボール初速66.3m/s スピン量1986回転
「打ってみて、やはりプロモデルという感じがしますね。中弾道の強い球が出ます。打感はやや軟らかめで、こちらのほうがボール初速は出ていますね。振っていけそうな感じがあって、ある程度叩きにいってもスピン量に抑えられて強い球がでます。ウェートの調整で弾道も変えられるので、その意味でも『TW757タイプ-D』のほうがプロや上級者向けという感じはしますね。ロフトは同じ10.5度ですが、打った感触ではより強い弾道で飛んで行くなという感じはありますね」
最後に、高初速を謳う「TW GS」と「TW757 タイプ-D」の新旧モデルを打ち比べてみた印象を総括してもらおう。
「ヘッドの形状は似たモデルでも素材的にはチタンヘッドとカーボーンコンポジットで違いがあって、球の強さとかが全然違います。『TW GS』のほうが球の高さは出てミスヒットに強い感じはありますね。そのぶん、スピン量が少し多めに入るのかなという感触です。『TW757タイプ-D』に関しては、球の打ち出し初速が出て、中弾道の強い球で飛んでいくという感じです。直進性が高いので、左右のブレが抑えられるという感じですね。初速に関しては新しいモデルの『TW757タイプ-D』のほうがより高初速を感じました」
協力/PGST