みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。「パットに形なし」と言われるように、パットが上手い人でもいろんなパッティングスタイルの人がいます。結局は「入っちゃえばいいじゃん」ということなんだと思いますが、でも上手い人のパッティングを見ていると、やはり気持ちよくストロークしてるな~って感じがします。ストロークが良いとボールの転がりもいいし、なんだか入りそうな雰囲気があるんですよね。
僕もそんなストロークがしたいな~と思うのですが、何を意識すればいいんでしょう? 月刊ゴルフダイジェスト6月号の「イザワの法則」という連載に「パッティングはリズムがいちばん大事」ということが書かれていました。どうすればいいリズムでパットできるのでしょう? 記事の内容をためしてみることにしました。
この記事で指導してくれている伊澤利光プロといえば、賞金王に2回輝き、マスターズでも4位になるなどのすごい選手。最近はシニアツアーを中心に活躍をされているのですが、2020年シーズンはシニアツアーの平均パット数部門で1位になったそうです。そんな伊澤プロが「パッティングはリズムがいちばん大事」って言っているわけですから、これはもう間違いないですよね。
しかし伊澤プロは2021年シーズンはパットランキング17位だったのですが、2020年にパットの調子が良くなり1位になったそうなんです。調子がよくなった理由というのが「リズム」なんだとか。
以前はインパクトで少しパンチが入る感じだったのを、上げるスピードと下ろすスピードを同じにしたらよくなったそうです。メトロノームのテンポに合わせて「上げて、下ろす」というイメージで、2拍子の「1・2」というテンポで打っているのだとか。「スッ、スッ」と心のなかで唱えたり、たまには口に出したりして一定のリズムをキープするようにしているそうです。
伊澤プロによると、ダウンススウィングのスピードを速くしたり、遅くしたりしないことがパットでは重要だということです。そこが打つたびに変わってしまうと距離感にばらつきが出てしまうんですね。アマチュアはテークバックが大きすぎて、そこからゆるんで当たるパターンが多いそうです。パットが上手い人は減速しながらではなく、必ず加速しながらインパクトしているということです。
僕もテンポと加速をイメージしながらストロークしてみました。心地いいリズムというのは人によって違うので、自分に合ったリズムを探しなさいと記事に書いてあったので、まずは自分の心地いいリズムを探します。
伊澤プロは「1・2」ということでしたが僕は「1・2・3」が心地よかった。ただ「1」でテークバックして「2」で止めて「3」でインパクトからフォローではなく、「1」ではまだアドレスの位置で、「2」でテークバックして「3」でインパクトからフォローという感じなんです。ストロークのリズムとしては伊澤プロの「1・2」と同じなのですが、「1」でいきなりテークバックすると、ちょっとリズムが速くなりがちだったのと、動き出しのきっかけが難しかったので、最初に「1」を入れてみたんです。
伊澤プロもやっているように、「1・2・3」というのを口に出してストロークすると、リズムよく振れました。これはラウンド中も素振りのときにやると効果的ですね。実際に打つときも口に出したり、心のなかで唱えるとよさそうです。大事なことは距離の短いパットも、長いパットも同じリズムで振ること。短いパットってストロークする距離も短いのでリズムが速くなりがちですが、意識して同じリズムで振るようにしましょう。
そして加速です。あまり加速を意識しすぎるとどうしてもインパクトが強くなりがちでした。なので加速しながらインパクトしようというイメージは僕にはダメ。やはり、あくまでもリズム重視で振ることで、結果的に減速せずに加速気味でインパクトできるというのがいいみたいです。テークバックとフォローの大きさを揃えるというのも大事かも。
実際にコースでもリズム重視でパットしてみましたが、リズムに集中してストロークすることで、テークバックの方向とか余計なことを考えなくなりますね。プレッシャーがかかるパットも、リズムだけを考えてストロークすれば、今までよりもスムーズにストロークできるような気がします。
パットの距離感が合わない人や、スムーズにストロークできない人は、一度自分が心地いいリズムを探してみてはどうでしょうか。