ショップ巡りを趣味とし中古クラブの中から「これは!」というモデルを紹介する、中古クラブに詳しい通称“中古名器ハンター”。今回注目したのは、現在人気となっているパターの初代モデル!
画像: 当時なかなか手に入らなかった「Tri HOT」の#3

当時なかなか手に入らなかった「Tri HOT」の#3

現在、ブレードタイプのパターでありながら、大型マレットタイプクラスの高い慣性モーメントをもつといわれるオデッセイ「TRI-HOT 5K」シリーズが登場し、こちらも人気となっていますが、今回紹介するのは2002年登場の初代「Tri HOT#3」です。

当時、1万円台と比較的手に取りやすい価格であったオデッセイのパターの中で、3万5000円と破格の値段だったため、まったく人気が出ずに廃盤となっていまいます。

しかし、男子ツアーで人気が上がり、使用者が優勝するとツアーで人気となり、急にオークション等で高額で取引されるようになります。10万円を超える高値で普通に取引されていたこともあります。

長年、上田桃子選手のエースパターとしても活躍しました。

当時の値段の差が示す通り、異素材を使い、パターとしては複雑な構造をしています。

標準のオデッセイのパターがステンレスボディにフェースインサートの構造に対し「Tri HOT」は軟鉄削り出しボディに振動吸収材、そしてフランジ部分にタングステンを採用し、慣性モーメントを高め、ミスに強くなっています。ちなみに名前の「Tri」はこの構造からきています。インサートもこのモデル専用といわれ、硬めでタッチが出しやすいと評判でした。

2011年に「Tri HOT#3 iX」として復刻され、こちらも名器と言われますが、やはり初代を手に入れたいですね。いちばんわかりやすいのがインサートの刻印の違いで「Tri HOT」となっているのが初代、オデッセイのマークになっているのが復刻盤です。

画像: 復刻盤(上)はインサートのマークが赤いオデッセイのもの、初代(下)は「Tri HOT」

復刻盤(上)はインサートのマークが赤いオデッセイのもの、初代(下)は「Tri HOT」

This article is a sponsored article by
''.