カスタムパーツ系のシャフトもカチャカチャに合わせ、ナショナルブランドのドライバーにマッチするように作られるようになってきたという。ゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広が2モデルを検証

少し前までは地クラブと言われるカスタム系パーツブランドのヘッドに装着することを考えたうえで設計され、そのパフォーマンスの高さで評価を上げてきたカスタム系ブランドシャフト。しかし最近はとくにナショナルブランドのスリーブ装着式ヘッドの特性を考慮したシャフトに仕上げてきているとのことです。今回はアスリートゴルファーを意識した最新の注目カスタム系シャフト2機種を検証しました。

コンポジットテクノ「ファイアーエクスプレス EX-V」

プロ・アスリートゴルファーに人気の「TP-V」というシャフトの後継モデルで、フレックスはS、SX、X。とくに人気の海外ブランドのヘッドとのマッチングを強く意識しているとのことです。
今回はSにテーラーメイド「ステルス」の 9度を装着してテストしてみました。
ワッグルした感じは重量感があって、しなやかですが、打ってみるとアスリートゴルファー向け
のシャフトらしく、しっかりした手応えです。とくに手元側の硬さが絶妙で切り返しのタイミングが取りやすく、タメが作りやすい。

シャフト中間部から先端部にかけての動きは非常に滑らかでレールの上をスムーズに動いているように感じます。先端部は海外ブランドのヘッドマッチングを考慮して強化してあるためインパクトは厚く、当たり負ける感じはありません。バッグスピン量はやや少なめで中弾道設計といったところでしょう。先端部の剛性と振り感はクセのない仕上がりですのでいろいろなヘッドとマッチングさせることが可能です。
アスリートゴルファーの求める「つかまってほしいけどつかまりすぎはダメ」といった要望にも応えてくれ、操作性もよいので弾道もコントロールしやすいと思います。手元側が硬いシャフトだとスイング軌道がアウトサイドから入ってしまうタイプの人にオススメしたいシャフトです。

画像: ブラックカラーがベースで手元側はこのシャフトのポイントである6軸組布が見えるクリア仕上げ。シャフト振動数は259cpm

ブラックカラーがベースで手元側はこのシャフトのポイントである6軸組布が見えるクリア仕上げ。シャフト振動数は259cpm

シンカグラファイト「 LEXIA」

シンカグラファイトから2021年に発売されたアスリートゴルファー向きシャフト。60グラム台はDL6 SとDL6 Xの2フレックスが用意されています。シンカグラファイトグラファイトのシャフトと言えば「LOOP」が有名ですが、あえて別ブランドで出した「LEXIA」は何が違うのか興味がありま
す。

「あれ?フレックスSだよな」と若干拍子抜けするくらいしなやかです。
手元側が軟らかく、中間部から先端部にかけてもしなりを感じます。先端部の剛性はさほど高くは感じませんが、ボールをしっかりつかまえて押し込んでいけるように動くのが特徴的です。切り返しがしやすいので安定したシャフト挙動で、再現性の高いスウィングがしやすくなるシャフトだと思います。ボールを上げやすく、つかまる方向に動きますので、打球はややドロー回転で、バックスピン量は増えません。ややロースピンになるシャフトという判断でいいと思います。ダウンスウィングからフィニッシュまで一気に振り抜ける感じはボールをつかまえて運んでくれるイメージです。

積極的にボールを叩いて飛ばしていきたいヒッタータイプの方にはやや物足りないかも知れませんが、とくにスインガータイプのゴルファーで「ほかのシャフトメーカーの6S」がハードに感じる人でもじゅうぶん使いこなせる6Sに仕上がっていますね。

画像: テーラーメイド「ステルス」 9 度でテスト、シャフト振動数は248cpm。外観は先端部がブラック、中間部から手元側までクリアとグレーのグラデーションの配色もLOOPとは明らかに違うデザインだ

テーラーメイド「ステルス」 9 度でテスト、シャフト振動数は248cpm。外観は先端部がブラック、中間部から手元側までクリアとグレーのグラデーションの配色もLOOPとは明らかに違うデザインだ

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