アイアンはモデル名以外にもいろいろな呼び方があり、とくに最近ゴルフを始めた人にとっては不思議に思っている人も多いことだろう。いろんな呼び方をもう一度整理してみた。

アイアンの名前、モデル名じゃないのにいろいろ呼び方があるのは、ほとんどのものが形状からきている。

「マッスルバック」というのは、本来、バックフェース(裏側)にえぐれを作ることなく重量配分がされていたため、盛り上がった部分が筋肉のように見えるのが語源とされている。それに対してあまり盛り上がりがないものは「プレーンバック」。「ブレードアイアン」はマッスルバック系のアイアンのトップブレード部分が薄くて鋭いことからそう呼ばれる。
最近ではこれらを全部まとめて「マッスル」か「ブレード」と言うことが多い。

対する「キャビティ」は凹みや空洞を表す英語で、バックフェースがえぐれているからこの名前がついた。キャビティよりもっと見えないところまでえぐれていると、断面図がポケットのようになっているから「ポケットキャビティ」となる。

「中空」は見るとわからないがヘッドの中が空洞になっているアイアン。最近のモデルはとくに精密で、ヘッドが小さくても中空構造のものがあり、言われなければわからないほどだ。

画像: アイアンのモデル名以外の名前は見た目によってつけられたものが多い。フォーティーン「TB-7」は形状から「シアターブレード」と名付けられている

アイアンのモデル名以外の名前は見た目によってつけられたものが多い。フォーティーン「TB-7」は形状から「シアターブレード」と名付けられている

最近のモデルでいうと、見た目から名前がつくということではフォーティーンが「シアタープレード」と呼んでいるのはバックフェースの形状が劇場の形に似ているからこう呼んでいる。

そのままモデルの名前になっているものもある。キャロウェイのアイアンで「APEX TCB」の「TCB」はツアーキャビティバック、「DCB」 はディープキャビティバックを意味している。

画像: キャロウェイ「APEX TCB」は「ツアーキャビティバック」の意味。形状がモデル名になっているものもある

キャロウェイ「APEX TCB」は「ツアーキャビティバック」の意味。形状がモデル名になっているものもある

「フォージド」というのは、アイアンの製造過程における製法の呼び名。本来は軟鉄を鍛造製法で作ったものを示していたが、最近では、「フォージド」とついていたほうが高級感があったり、アスリートの匂いがすることから、フェースやネックなど一部分だけでも鍛造で作られていれば、素材に関係なく「フォージド」と表記されているモデルもある。

This article is a sponsored article by
''.