5月19日から4日間の日程で開催される「ブリヂストンレディスオープン」。米女子ツアーから一時帰国し、日本の女子ツアーには昨年11月以来の出場となる渋野日向子の練習ラウンドを見たプロゴルファー・中村修が感じた進化とは。

渋野日向子選手が久しぶりに国内女子ツアーに出場します。私は3月末に行われた米女子ツアー「JTBCクラシック」と4位タイで終えたメジャー「シェブロン選手権」の2試合を現地で取材する機会に恵まれ、渋野選手のプレーをたっぷり見てきました。

その後の「ロッテ選手権」でも渋野選手は2位に入りシード獲得をほぼ手中に収める活躍。スウィング、ショートゲーム、メンタルも含めて米ツアーに対応し、優勝まであと一歩の実力を確実に身につけてきている感じがします。

画像: 練習ラウンドを共にした左から工藤優海、渋野日向子、上野菜々子(写真は2022年のブリヂストンレディスオープン)

練習ラウンドを共にした左から工藤優海、渋野日向子、上野菜々子(写真は2022年のブリヂストンレディスオープン)

昨日の練習ラウンドについて歩くと、あることに気がつきました。ティーショットをフェアフェイに運ぶと、そのボールをピックアップしラフに転がし、あえてラフからのショットを何度も練習していたことです。それは17年に同コースで開催された男子ツアー「ブリヂストンオープン」の練習ラウンドで見たマット・クーチャーと同じ練習ラウンドの方法でした。

画像: ラフからのショットを入念にチェック(写真は2022年のブリヂストンレディスオープン)

ラフからのショットを入念にチェック(写真は2022年のブリヂストンレディスオープン)

マット・クーチャーはラフからの球の飛び方や飛距離、グリーンでの止まり方を入念にチェックし、グリーン周りでもラフからのアプローチを徹底的に練習していました。練習ラウンド後に話を聞くと「フェアフェイからのショットはレンジでもできるけど、ラフからグリーンに打つショットはコースの芝に慣れるためにもよくやっているよ」と話してくれました。もちろん渋野選手も以前からもそういう練習をしているシーンは見ていましたが、昨日は球の飛び方やボールへのコンタクトの仕方などを入念にチェックする姿が印象的でした。

画像: グリーン周りの深いラフからも入念にチェックした(写真は2022年のブリヂストンレディスオープン)

グリーン周りの深いラフからも入念にチェックした(写真は2022年のブリヂストンレディスオープン)

18ホールの練習ラウンドをしたあとでドライビングレンジでたっぷりと打ち込みをし、練習グリーンに移動してからもパッティング練習にも時間をかけていました。一時帰国して今大会に出場したあとは再び米女子ツアーに戻る予定のようですが、今大会でも全力で結果を残そうという姿勢が感じられました。

明日の初日は、7時40分の10番から先週優勝の渡邉彩香と稲見萌寧選手との組み合わせになっています。

開催コースの袖ヶ浦CC袖ヶ浦Cは6713ヤードに設定されラフも深くグリーンも仕上がっています。久しぶりの日本の芝の感触を確かめた渋野選手がどんなプレーを見せてくれるのか、引き続き現地からのレポートをお届けします。

写真/中村修

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