いまのドライバーは調整機能、いわゆる「カチャカチャ」がついたものが多く、自由にシャフトを付け替えられる。シャフトを複数持って使い分けするならどんな組み合わせがいいか、ゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広に聞いた!
画像: 「カチャカチャ」を生かしたシャフトの「2本持ち」。どんな組み合わせがいい?

「カチャカチャ」を生かしたシャフトの「2本持ち」。どんな組み合わせがいい?

シャフトの相談でいちばん多いのが、冬場、ドライバーの調子がよかったのに今の時期になったら「弾道がバラつくようになった」ということ。
気温も上がり、薄着になると体が動くようになり可動域の変化やスウィングスピードの変化により弾道が変わってしまったためと考えられます。

そんな方は可変機能付ドライバーヘッド、いわゆる「カチャカチャ」を生かして複数のシャフトを使い分け、冬用シャフト・夏用シャフトの2本持ちするのはいかがでしょう?

【キックポイントの違うシャフトを2本持つ】
冬場に先調子系のシャフトでつかまった高い球が打てていたのに、夏場になって引っかけや吹き上がりが多く出るようになったという人はキックポイントの違うタイプの中調子や元調子系のシャフトを持ってみるのはどうでしょう。
つかまり過ぎを抑え、インパクトロフトも大きくなり過ぎずに弾道も抑えることができます。キックポイントが違うと当然振り感は変わりますが、自分のスウィングのタイミングに合った違和感なく振れるシャフトを選んでほしいですね。

【重量の違うシャフトを2本持つ】
冬場に調子がよかったシャフトで、シャフトの動き自体はいいのにドライバーショットが乱れてきたという方はひとつ上の重量帯を探してみるといいかもしれません。
たとえばいまのシャフトが50グラム前半で物足りなさを感じているとしたら、少し重い50グラム台後半から60グラム台前半くらいが理想的です。

この場合、同じ銘柄のシャフトの重量違いが理想ですが、シャフトの特性が近いものであれば必ずしも同じ銘柄にこだわらなくていいと思います。
重量アップによる効果としては「スウィング軌道の安定」「弾道の高さを抑える」、「方向安定性の向上」、「バックスピン量の低減」「ミート率の向上」などが考えられます。

【フレックス違いのシャフトを2本持つ】
冬場に調子のよかったフレックスで少し物足りなさが出てきているとしたらフレックスをひとつ硬くするのもいいでしょう。
この場合、メーカーによって表示フレックスの基準に違いがあるということを考えると、いま使っているシャフトと同じ銘柄でフレックス違いを選ぶのがいいと思います。

フレックスをアップすることで同じ銘柄のシャフトでもシャフト手元側の硬度が上がりますので切り返しのタイミングは少し変わります。力みによるミスには気をつけてほしいのですが、ブレに強い弾道が可能になると思います。
メーカー純正シャフトをお使いの方がアフターマーケット用シャフトと2本持ちする場合はフレックス選びに注意が必要です。同じフレックスでもアフターマーケット用シャフトのほうが硬い場合が多いので必ず振ってみて自分のタイミングに合ったシャフトで製作する事をオススメします。

画像: 純正シャフトとアフターマーケットシャフトの「2本持ち」の場合はフレックス選びに注意。キャロウェイ ローグST MAX 純正シャフト「VENTUS for Callaway」50 Sの場合シャフト振動数は約230cpm、フジクラ「VENTUS TR BLUE 」5 Sのシャフト振動数は約257cpm

純正シャフトとアフターマーケットシャフトの「2本持ち」の場合はフレックス選びに注意。キャロウェイ ローグST MAX 純正シャフト「VENTUS for Callaway」50 Sの場合シャフト振動数は約230cpm、フジクラ「VENTUS TR BLUE 」5 Sのシャフト振動数は約257cpm

【アスリートゴルファーが使い分ける2本持ち】
競技ゴルファーの方はいろいろなコースでプレーすることが多く、コースのレイアウトによって求められる弾道を使い分ける必要があると思います。
とくに冬場よりも振れるようになり左へのミスが気になるというなら飛距離性能よりも操作性や安定性を重視した設計のシャフトが1本あるといいでしょう。
しっかり叩けて、ハードに振り抜いても左へのミスを防ぐシャフトが多くありますので、求める弾道に合わせてお試し下さい。

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