10メートル以上と距離のあるロングパット。ファーストパットで60センチに寄せられたものの、入らず3パット、4パットしてしまった経験のあるゴルファーは少なくないはずだ。このようなもったいない3パットをしないためにはどうしたらいいのか? プロキャディ・伊能恵子に話を聞いてみた。

プロゴルファーは普段から1メートル以内の距離を練習していますが、みなさんはなぜその距離を練習するのだと思いますか? 選手によって答えはマチマチですが、確実に2パットで上がるために「セカンドパットを想定している」ケースが多いからかな、と私は思います。

たとえば、いつも60センチを練習していたしましょう。そうすると、距離の長いパットでも「60センチに寄れば2パットで上がれる可能性が高い」と考えられますよね。そして、セカンドパットが60センチ以内であれば自信を持ってストロークできますから「入る確率」も高くなる。つまり、グリーン上のプレッシャーが少し軽減する仕組みができるというわけなんです。

画像: セカンドパットを想定した練習をすることで、グリーン上のプレッシャーを軽減できるかも……

セカンドパットを想定した練習をすることで、グリーン上のプレッシャーを軽減できるかも……

トーナメント中継をみてもらうとわかるように、距離が長いファーストパットを毎回“タップイン”できる位置まで寄せるのはプロでもなかなか難しい。だけど、それでもプロが3パットする確率が低いのはセカンドパットをほぼ確実に沈めているからです。そして、それを可能にしているのは、毎日のように行っている「セカンドパットを想定した練習」なんです。

もちろん毎日時間をかけて練習できるのはプロだからこそですが、アマチュアゴルファーの方はお家時間に少し取り入れるだけでも効果があるはずです! やり方は簡単で自宅のパターマットで「60センチの距離を10回入れたらOK!」と、ルールを決めてストロークするだけ。自分にノルマを課して毎日コツコツ続けてみることでスコアの結果は大きく変わってくると私は思いますよ! 

根性論ではないですが、こういった積み重ねが自信へとつながり、ロングパットでも「半径60センチ以内に寄せればいいんだ!」と気持ちをラクにしてストロークできるようになるはずですよ。パットが苦手というゴルファーはぜひ試してみてください!

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