ツアーでも市場でも圧倒的なシェアを誇る「オデッセイ」のパター。代表的なのは白いフェースでひと目でわかる「ホワイトホットシリーズ」。軟らかく弾くような打感はタッチが合わせやすく、いま主流であるウレタンカバーのボールとも相性がいい。
しかし、ゴルファーのなかには軟らかい打感ではなく、カチッとした硬めの打感を好むゴルファーもいる。そんなゴルファーが「オデッセイ」の中で選ぶとしたら「TOULON 」(トゥーロン)シリーズということにになるだろう。
フェースのダイヤモンド型の溝がしっかりした打感だけではなく、理想のボールの転がりを生んでいる。
この「TOULON 」パター、美しい仕上がりで当然のことながら、値段のほうも“通常“のオデッセイに比べるとお高めなのだが、現在はさらにその上の最高峰モデル「SMALL BATCH」シリーズが登場している。まだ、知名度は高くはないものの、すでにコレクターのなかでは話題となっており、ほぼ毎月登場している新しいモデルは、あっという間に売り切れてしまっている。
日本では昨年の10月から展開が始まっており、通常ラインの「SAN DIEGO」から派生したシンプルなブレード型の「SANTA MONICA 」、「 AUSTIN」から派生した チョコレートPVD仕上げの 「LA GRANGE 」。洒落たところでは3月に発売されたのはマスターズにちなんで「MAGNOLIA RS」 と名付けられたトウが高いブレードタイプのモデルなどがある。5月に発売されたのはキャッシュインタイプに最新のテクノロジーを詰め込んだ「SSM PROTO」など、毎回違うタイプのモデルがラインナップされるとコレクターとしてはたまらないはず。
タイトルにあった「Odyssey」刻印のモデルはアメリカで発表された最新モデルだ。(日本では発売未定)。
パターのカテゴリーとしては、「スコッティ・キャメロン」でいえばプロが使う「サークルT」、笹生優花が使っていた「ピレッティ」あたりと並ぶと思われるが、これからさらに知名度を上げるためにはやはりトッププロ、人気プロが使用して上位に来ることが必要かと思われる。
そうなると価格も今以上に高くなってしまうかもしれないのだが……。