速く振れて飛距離がアップするシャフトはないのか? ゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広がシニアアスリートにオススメしたい40グラム台のシャフトを調べてみた。

今回はシニアアスリートゴルファーにいい「しっかり叩いて飛ばせる」40グラム台シャフト2機種とスウィンガータイプの方に合いそうな「しなりを使って振り抜いて飛ばせる」40グラム台シャフトを1機種の実力を調査してみました。

まずは2016年に発売された「GRAND BASSARA」。
「GB39」シリーズは40グラム台のシャフトで LITE 、R、 Sの3フレックスがあります。外観はイオンプレーティングとブラックの2トーン塗装が施してありプレミアムな雰囲気を感じさせるデザインです。
実際に打ってみると、シャフトの手元側から3分の1くらいまでが硬めで中間部分から先端部にかけてしなやかに動き、スピード感があります。バット部分はやや硬めで切り返し時に頼りない感じはありませんし、先端部もインパクトで当たり負けしません。しっかり叩いていってもバックスピン量は少なめです。軽量シャフトは叩けるプレーヤーが使うとボールが吹き上がる場合が多くありますが、このシャフトはそのような心配はなさそうです。大型ヘッドとの相性もいいですね。オススメフレックスはR。インパクトも合わせやすくボールも強いです。

画像: 今回のテストシャフトはフレックスR 、重量は45.5グラム、振動数は232cpm(写真のシャフトは試打用のため、一部デザインが異なります)

今回のテストシャフトはフレックスR 、重量は45.5グラム、振動数は232cpm(写真のシャフトは試打用のため、一部デザインが異なります)

次にテストしたのはシンカグラファイトの「neo LOOP Bubble Lite EV」
JLPGA、レジェンズツアーの選手が多数使用する40グラム台の実力派シャフトです。フレックスはL 、R2、 R 、SR、 S、 SXと豊富に用意されています。Rと SRで試打しました。「R」は非常に振りやすく、切り返し時のタイミングが取りやすい。インパクトまでスムーズなシャフト挙動です。「ハリ」があり、部分的な潰れ感もなく、ボールもしっかりつかまります。打感はインパクトで「パンッ」と弾ける感じがして独特です。このシャフトも40グラム台の軽量シャフトながら先端部の当たり負け感がありません。
「SR」になると全体的にしっかり感が増し、積極的に振っていくことができます。バット部分の剛性は強めになり、スウィング中、ヘッドがどこにあるか感じやすいですね。ボールのつかまりはよくバックスピン量も少なめです。インパクトを自分で作りたいという叩くイメージの方でも、このシャフトを使うなら「SR」でじゅうぶんだと思います。

画像: 振動数はRで222cpm、 SRで231cpm

振動数はRで222cpm、 SRで231cpm

 

最後に試打したのはFSPの「 FM-191 LT」、2022年発売の1フレックス設定のシャフトです。

軟らかいだけでなく、シャフトの芯がしっかり感じられる振り心地、このシャフトの特徴は中元調子らしい切り返しの作りやすさと、トップでの間の取りやすさ。このふたつの性能は抜群といっていいでしょう。ダウンスウィグで自然にタメが作れるので振り下ろすタイミングをシャフトが教えてくれる感じです。シャフト全体がスムーズにしなり、インパクト付近では先端部がボールを包みこむように動き、しっかりボールをとらえます。
そのためドロー回転がかかりやすく、バックスピン量も増え過ぎる事はありません。
しなりをいかして飛ばしたいシニアゴルファーはもちろん、うまく切り返しできない方やアウトサイドインの軌道でお悩みのスウィンガータイプの方にもおすすめしたいシャフトです。

180ヤード以上飛ばせる女性アスリートゴルファーが使ってもいいシャフトだと思います。ヘッドのタイプも選びませんが、バランスは少し軽めがいいでしょう。

画像: 1フレックスで幅広くゴルファーをカバー、テストクラブのシャフト振動数は215cpm

1フレックスで幅広くゴルファーをカバー、テストクラブのシャフト振動数は215cpm

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