6月23日から4日間の日程で開催される「アース・モンダミンカップ」。水曜日の練習日にパッティンググリーンで見た練習をプロゴルファー・中村修がレポート。

ここ数年パッティングコーチとして引っ張りだこになっている橋本真和コーチを紹介します。PGAツアーでは、スウィングコーチとパッティングコーチの分業化が顕著になっていますが、橋本コーチは日本ではその先頭をいくコーチです。

画像: ストロークのテンポと振り幅を整えるテンポスティック

ストロークのテンポと振り幅を整えるテンポスティック

練習グリーンで蛭田みなみ選手が試していたのは、ストロークのテンポと振り幅を整えるテンポスティックなるもので、LEDの光が設定したスピードと幅で点灯することでストロークを安定させるというもの。

画像: パッティングコーチの橋本真和(左)と蛭田みなみ(右)

パッティングコーチの橋本真和(左)と蛭田みなみ(右)

蛭田選手によると「試してみたら、少しテンポが速くなってパンチが入るようになっていたことが確認できました」とひとつのヒントになったようです。

続いては佐久間朱莉選手。グリーンの傾斜を足裏で感じてライン読みに生かすエイムポイントを使う佐久間選手は、傾斜を測り仮想のターゲットにティーを差し曲がるラインの練習をしています。

画像: 佐久間朱莉は曲がるラインで毎週必ず練習する

佐久間朱莉は曲がるラインで毎週必ず練習する

パーフェクトパターという傾斜のついた器具でボールを転がし曲がるラインを可視化し、レーザーを使って打ち出し方向とフェース向きを決めH型のプレートを置きます。曲がるラインに対して正しい立ち方や目線などを整える効果があるようです。

この練習を毎週繰り返しているので、グリーンのスピードや芝質による曲がり幅などその週のグリーンに合わせる手助けとなっているようです。

画像: パーフェクトパター(左)の器具でラインを可視化し、フェース向きと打ち出しを合わせ、曲がり幅とタッチを確認する

パーフェクトパター(左)の器具でラインを可視化し、フェース向きと打ち出しを合わせ、曲がり幅とタッチを確認する

橋本コーチによるとパッティングの四大要素として、打ち出し、タッチ、スピン、ライン読みをこれまでの「なんとなく感覚でつかんでいた」練習方法から、可視化することでより具体的にとらえられるようになって来るといいます。

もちろんこういった練習をしていなくてもパット巧者は存在します。そういう選手は感覚は大切だが、狂うこともある。正しい感覚を鍛えて磨く独自の練習法を身につけています。練習グリーンで練習方法を眺めてみるのも面白いですね。

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