ここ数年パッティングコーチとして引っ張りだこになっている橋本真和コーチを紹介します。PGAツアーでは、スウィングコーチとパッティングコーチの分業化が顕著になっていますが、橋本コーチは日本ではその先頭をいくコーチです。
練習グリーンで蛭田みなみ選手が試していたのは、ストロークのテンポと振り幅を整えるテンポスティックなるもので、LEDの光が設定したスピードと幅で点灯することでストロークを安定させるというもの。
蛭田選手によると「試してみたら、少しテンポが速くなってパンチが入るようになっていたことが確認できました」とひとつのヒントになったようです。
続いては佐久間朱莉選手。グリーンの傾斜を足裏で感じてライン読みに生かすエイムポイントを使う佐久間選手は、傾斜を測り仮想のターゲットにティーを差し曲がるラインの練習をしています。
パーフェクトパターという傾斜のついた器具でボールを転がし曲がるラインを可視化し、レーザーを使って打ち出し方向とフェース向きを決めH型のプレートを置きます。曲がるラインに対して正しい立ち方や目線などを整える効果があるようです。
この練習を毎週繰り返しているので、グリーンのスピードや芝質による曲がり幅などその週のグリーンに合わせる手助けとなっているようです。
橋本コーチによるとパッティングの四大要素として、打ち出し、タッチ、スピン、ライン読みをこれまでの「なんとなく感覚でつかんでいた」練習方法から、可視化することでより具体的にとらえられるようになって来るといいます。
もちろんこういった練習をしていなくてもパット巧者は存在します。そういう選手は感覚は大切だが、狂うこともある。正しい感覚を鍛えて磨く独自の練習法を身につけています。練習グリーンで練習方法を眺めてみるのも面白いですね。