アマチュア時代社会人最強の肩書を携え、会社勤めをしながら2013年にプロ転向を果たした田村尚之。2014年からシニアツアーへ出場し、並みいる強豪プロが続々とシニアツアーへとやってきているなか、以来シードを守り続け、昨年はファンケルシニアで2勝目を挙げている。
2017年には全米プロシニア選手権に出場、当時大統領だったトランプ氏のコースで、優勝したベルンハルト・ランガーと練習ラウンドをするなど、「メジャーはなににも代えられない経験ができるところ」と胸を熱くして帰ってきた。
昨年、日本シニアツアーの賞金ランキング4位の成績で全米プロシニアと全米シニアオープンの出場権を獲得していたが、全米プロシニアは帰国後の隔離で日本のシニアツアーを休まなければならないため早々と出場を辞退した。
全米シニアオープンも「スターツシニアの翌週ですし、コロナやウクライナ情勢もあるので、全米シニアオープンも欠場します」と日本プロゴルフ協会に伝えていたのだが、翌日、ある人からラインが……。
「マジですか? もったいないですよ! 人生一度きり、絶対行ってください! なんなら自分がキャディやりますから。ワクチン3回打ってて、行かないのはないですよ!」と交流のあるホリエモンこと堀江貴文氏に背中を押される形になり、急遽欠場を撤回、異色のタッグが実現した。
スターツシニア終了直後の今週月曜日に渡米し、練習ラウンド。コースの確認とチームワークに磨きをかけている。
「ホリエモンの料理が美味すぎて」と宿泊先では同行している田村ファミリーにも堀江氏が料理を振るまってくれているようだ。
「実力はよくてブービー、でも必ず何かを得てくる」という田村だが……。
難コースを相手に2人はどう戦うのか、注目していきたい。
写真提供/田村尚之