「アース・モンダミンカップ」の初日、プロゴルファー・中村修が午前スタートで注目したのは3アンダーと上々の滑り出しを見せたルーキーの天本ハルカ。現地からのレポートをお届け。

天本ハルカ選手は昨年のプロテストに合格した黄金世代の23歳です。小学生からゴルフを始め、ジュニア時代から練習していたザ・クラシックゴルフ倶楽部(福岡県)は文武両道がモットーとするコースで高校時代まで通信簿をコースに提出していたんだとか。その効果もあってか考え抜いてゴルフをするスタイルが身についているようです。

開催コースのカメリアヒルズCCのセッティングは、フェアフェイの広さはある程度確保されているもののファーストカットの設定がなく、フェアフェイを外れるといきなり深いラフが待ち受けています。11フィートを越える速さのグリーンにラフからボールを止めるのは難しく、花道を使ったり次のアプローチを考えながらグリーンを外す位置を狙うなど頭を使ってゴルフをすることが要求されるセッティングになっています。

天本選手はティーショットがラフにつかまりながらも前半を2バーディ1ボギーで折り返すと、後半の8番パー5と9番パー3を連続バーディとし3アンダー17位タイで初日を終えました。

画像: クラブのことについても興味があるという天本。シャフトやグリップの重量を細かくチェックしながら、組み立ててもらっている

クラブのことについても興味があるという天本。シャフトやグリップの重量を細かくチェックしながら、組み立ててもらっている

コースセッティングやそれまでの打球練習が中心だった生活からラウンドが中心の生活に変わり、練習内容の変化に対応することも必要だったと話します。もうひとつ、クラブのことにも興味がありシャフトの重量やグリップなど地元のゴルフ工房で確認しながら組み立ててもらうという念の入れよう。スウィングとギアのマッチングが整ってきたことがショットの安定感にもつながっているようです。

画像: 最後にやさしいラインが残るよう、グリーンを外す場合もアプローチのことを考えてマネジメントしている

最後にやさしいラインが残るよう、グリーンを外す場合もアプローチのことを考えてマネジメントしている

QTランク32位の資格でレギュラーツアーに参戦し、16試合を終えて予選落ちはわずかに3回という結果からも、初めてのコースでもコースマネジメントを考えたプレーや調子の悪いときのスコアメイクもできているということを表しています。暫定のリランキングは21位にランクインしていますが、今大会を含めてあと3試合で第1回のリランキングになるのでポイントの大きい4日間の大会で少しでも積み上げておきたいところ。これからも注目しておきましょう。

画像: 白とグリーンを基調にしたカラーリングも今大会の特徴(写真は9番ホールのグリーン横のリーダーボード)

白とグリーンを基調にしたカラーリングも今大会の特徴(写真は9番ホールのグリーン横のリーダーボード)

ところで9番ホールパー3のグリーン横にあるリーダーボードを紹介します。マスターズをモチーフにしたリーダーボードやテント、スタンドなど白とグリーンに統一されたカラーが今大会の特徴になっています。キャディさんも白のつなぎを来ていますがなんとユニクロ製でした。

順位は山下美夢有選手が8アンダーで単独トップ、稲見萌寧選手が7アンダー単独2位で続き、3位タイにはささきしょうこ選手と、先週初の最終日最終組を経験した佐藤心結選手が6アンダーで続いています。

1アンダーは48位タイ、イーブンパーは61位タイ、1オーバーは93位タイという順位になっていますので、70位タイまでの予選通過ラインもスコアを伸ばさなければならない展開になっています。明日は強風が吹く予報になっていますので、少しでも伸ばしておきたいところ。明日も現地からのレポートをお届けします。

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