Maxim誌の『ホット100』号でペイジ・スピラナックが22年世界でもっともセクシーな女性に選ばれ表紙を飾った。まるでモデルか女優のような妖艶な姿を披露しているがご存知ない方も多いはず。そう、彼女はツアーで活躍していないゴルフ界最大のインフルエンサーなのだ。

世論調査を行えば世界でもっとも人気のあるゴルファーはタイガー・ウッズということになるだろう。だがソーシャルメディアでもっとも人気のあるゴルファーはタイガーでもリッキー・ファウラーでもない。そうスピラナックなのである。

何しろ彼女のインスタグラムのフォロワー数は330万人。日本でいえば木村拓哉並みで、すべてのソーシャルチャンネルを合わせるとフォロワーは1,000万人を超える。ちなみにタイガーのインスタグラムのフォロワー数は299万人である。

Maximの発表を受けスピラナックは「もっともセクシーな女性に選んでいただいたなんて信じられません。本当に驚くべき名誉だわ」とツイッターに投稿。そこには素肌に黒いジャケットをまとった写真と大胆なカットが施された真っ赤なスイムスーツ姿の写真がアップされている。

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ザンダー・シャウフェレと同じサンディエゴ州立大学ゴルフ部女子チームのキャプテンだった彼女はプロに転向したものの鳴かず飛ばず。しかし彼女のインスタグラムがTotal Frat Moveのライター、ダン・レジェスター氏の目に留まりインタビューを受けるとフォロワーが一夜にして500人から10万人に跳ね上がった。まさにSNSのシンデレラストーリーである。

欧州ツアーと米ツアーの出場数(推薦)は片手に満たず予選を通過したこともない。だがその美貌に加え「普通の人は書かないゴルフの失敗談や経験」を率直にSNSに綴ったことでフォロワーは激増。試合に出ていないのにコラボを申し出るさまざまな企業が現れスピラナックはビジネスパーソンとして大成功するのだ。

しかしここまでの道のりは平坦なものではなかった。体操の有力選手だった頃は壮絶ないじめに遭い、ゴルフに転向してからは本人いわく「ジュニア時代がピーク」。プロになった頃にはすでにバーンアウト(燃え尽き症候群)していたとインタビューで語っている。

そんな彼女を救ったのがSNSの存在。「コンテンツを作成してインフルエンサーと呼ばれるようになったことで自分が誰であり、何をしているのかを心から愛せるようになりました。SNSを通じて私が学生時代には想像もしていなかった素晴らしい未来が拓けました。(SNSに)とても感謝しています」

プレーヤーとしては「より高いレベルでゴルフをしたい」というがそれがすべてではないことも彼女は知っている。まずは彼女がどんな女性なのかSNSをチェックしてみてはいかがだろうか?

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