トラブルから脱出する木越えのショット、フォローで風に乗せて距離を稼いだり、ピンが手前のときにも有効な高弾道のハイボール。いつもよりも高い弾道のショットが必要なケースはラウンドしていると意外に多い。フルショットとは何が違って、どう打てばいいのだろう?
![画像: 小島慶太プロが7番アイアンで打った高弾道、ハイボールのトラックマンデータ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/06/28/6748992fa7958f5bf0c4e619e5b513b7df4211d8.jpg)
小島慶太プロが7番アイアンで打った高弾道、ハイボールのトラックマンデータ
プロゴルファーでTPIレベル3・タイトリストフィッティングスペシャリスト・トラックマンマスターという3つの肩書きをもつ“三刀流プロ”・小島慶太がトラックマンを使って試打し、データを解読。7番アイアンで打つ高弾道のハイボールショットのメカニズムと打ち方のポイントを教えてもらった。
![画像: 高弾道のハイボールショット(上)と普通のフルショット(下)を比較すると弾道の高さは5ヤード、落下角度は4度、ダイナミックロフトは5度、ランは3ヤードの違いが確認できる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/06/28/2dd70e4331a432de7b6b0eca97a27df0cc907814.jpg)
高弾道のハイボールショット(上)と普通のフルショット(下)を比較すると弾道の高さは5ヤード、落下角度は4度、ダイナミックロフトは5度、ランは3ヤードの違いが確認できる
「手前のピン、硬いグリーン、スピンが期待できないラフからのショット、打ち上げのホールなど使うケースの多い高弾道のハイボールですが、普通のショットとは弾道の高さ、落下角度に違いがあります。インパクト時のロフト角を示すダイナミックロフトが5度(1番手以上)寝ていることが大きいですね」(小島慶太プロ、以下同)
もう一つ注目すべき点は入射角だ。フルショットと比較するとマイナス3.8度の入射角からマイナス2度と少なくなってはいるが、ダウンブローで入っていることが重要だ。打ち方のポイントを教えてもらった。
「まずアドレスでのボールの位置は通常よりもボール1個分くらい左足寄りに置き、手元の位置を少し中に入れて構えます。体重配分も左:右の比較で5.5:4.5から5:5くらいの範囲で左にかけ過ぎないようにします。グリップを短く持つと球が上げにくくなるのでやや長めに握るといいでしょう」(画像A)
![画像: (画像A )通常のアドレス(左)よりもボール位置は左足寄り、手元の位置は体の中央寄りに構える](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/06/28/9c65b6b0e81f3fd543717b5c56227d94691b8bf5.jpg)
(画像A )通常のアドレス(左)よりもボール位置は左足寄り、手元の位置は体の中央寄りに構える
「球を上げようとすると体が右に倒れてダフリやすくなってしまいます。球を上げるのはロフト角なので、球が左にあるぶんハンドファーストの度合いが少なくなってロフト角が増えるという意識をもつこと。そのためには、振り抜いていくフィニッシュの位置を高いところに決め、そこへ向けて振り抜くように素振りをしてから打つことをオススメします」(画像B)
コースで高い球を打たなければいけない状況になったときにできるよう、しっかり練習しておこう!
![画像: (画像B )フィニッシュをいつもより高い位置に決め、そこに向かって振り抜くように意識した素振りが効果的だ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/06/28/c7e0b383c8a5ae048aafe5dc4948cedc6c0b8403.jpg)
(画像B )フィニッシュをいつもより高い位置に決め、そこに向かって振り抜くように意識した素振りが効果的だ