中古ショップ巡りを習慣とし、つねに掘り出し物を探しているゴルフ業界人、通称「中古名器ハンター」。今回ハンティングしたのはメジャーを制した、このアイアン!
今回の中古名器はあの難しいセッティングと深いラフのコースを制したクラブ、全米オープン覇者、マシュー・フィッツパトリックのアイアン、2013年発売のピン「S55」です。
![画像: フィッツパトリックが使い全米オープンを制した「S55」アイアンをハンティング!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/07/01/f3d1482c10e63d2f436a92ac811e6c0e3978f9c2_xlarge.jpg)
フィッツパトリックが使い全米オープンを制した「S55」アイアンをハンティング!
「S55」はマスターズでレフティモデルではありますがバッバ・ワトソンが使って優勝、そして、今回の優勝とまさにアイアン版メジャー請負人というところでしょうか。
ちなみにこの前のモデル「S56」は2010年にルイ・ウーストハイゼンが使用して全英オープンを制しています。
このシリーズのモデル名は「S59」、「S58」、「S57」、「S56」、「S55」と珍しく、新しいモデルになるにつれて数字が減っていきます。
キャビティ構造でありますが、トップブレードは薄くてヘッドもコンパクト。オフセットの度合いも少なく、ピンの中ではプロが使う「ブレード」のカテゴリーに入ります。ヘッド素材は17-4ステンレススチールですが、バックフェースに装着された衝撃吸収材により、軟らかい打感を実現したモデルです。
トウ側にはタングステンが埋め込まれており、ピンが得意とする慣性モーメントの高さも追求してあるのが特徴です。ミスに強く、見た目がカッコいいので難しいイメージがしてしまいますが、使ってみたら意外に打てる! という人が多いようです。
程度がいいのにいまなら4万円前後で購入できるかと思います。9年前のモデルなので、なかなかお得なのではないでしょうか。
![画像: 構えた感じはコンパクトで手ごわそうだが、打ってみるとやさしく感じる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/07/01/ec9693968082be9ab763d4ce25d4aa8a50c966cc.jpg)
構えた感じはコンパクトで手ごわそうだが、打ってみるとやさしく感じる