低い球は風の強いコンディションだけでなく、パー5の2打目地点からタイトな3打目地点を狙うケース、打ち下ろしのグリーンを狙うシチュエーションなどコースで使う場面は意外と多い。
![画像: (画像A) ローボールをトラックマンデータで見ると、弾道が低く、スピン量が少なく、インパクト時のロフト角が立って当たっていることがわかる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/07/05/9727ba2315f7102bd729037702e75221f3450393.jpg)
(画像A) ローボールをトラックマンデータで見ると、弾道が低く、スピン量が少なく、インパクト時のロフト角が立って当たっていることがわかる
プロゴルファーでTPIレベル3・タイトリストフィッティングスペシャリスト・トラックマンマスターという3つの肩書きをもつ“三刀流プロ”・小島慶太がトラックマンを使って試打し、データを解読。7番アイアンで打つ低弾道のローボールショットのメカニズムと打ち方のポイントを教えてもらった。
「ローボールをトラックマンデータで見ると、通常のショットより弾道の高さと落下角度が低くなり、ランも多くなっています。クラブデータでは、インパクト時のロフト角(ダイナミックロフト)が通常のフルショット(22.6度)よりも3度ほど立って当たっています。しかし、入射角はフルショットのマイナス3.8度に対してマイナス5度と1.2度しか変わっていません。そのことによってスピン量が約800rpm減りキャリーはマイナス5ヤード程度におさまっています」(小島慶太プロ、以下同)
![画像: 低弾道のローボールショット(上)とフルショット(下)を比較すると弾道の高さが約10ヤード低く、スピン量は訳800rpm少なく、ダイナミックロフトは約3度などの違いが確認できる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/07/05/8e99ac2139844e2912ba44f4431494e23c8f484c.jpg)
低弾道のローボールショット(上)とフルショット(下)を比較すると弾道の高さが約10ヤード低く、スピン量は訳800rpm少なく、ダイナミックロフトは約3度などの違いが確認できる
では、じっさいにローボールを打つときのポイントを教えてもらった。
「クラブを指三本分くらい短く持つことがひとつ目のポイントです。ボールの位置は真ん中よりも少し右に置きます。そしてボールを右に置くとヘッドが上から入りやすくなるので、極端な左足体重にはしないこと。右にボールを置いただけでじゅうぶんにロフトは立って当たりフォローも低くおさまります」(画像B)
![画像: (画像B) 通常のショット(左)よりもクラブを指3本分短く握り、ボール位置はスタンスの真ん中よりも少し右に置く(7番アイアンの場合)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/07/05/eb51b6bbba0dd8108a563c93e05dd612665c47bb.jpg)
(画像B) 通常のショット(左)よりもクラブを指3本分短く握り、ボール位置はスタンスの真ん中よりも少し右に置く(7番アイアンの場合)
気をつけたいのは低く打ち出したい気持ちが強くなって左足に体重をかけすぎてしまうことだと小島プロ。
「急な入射角のダウンブローで低く打ち出すのではなく、あくまでもインパクト時のロフト角が少し立ってボールにコンタクトすることで打ち出しが低くなるイメージ。左足に荷重させすぎずにコンパクトに振り抜くようにしましょう」(画像C)
![画像: (画像C) 極端な左足体重はミスの元(右)。下半身で作った回転力を止めずにコンパクトに振り抜こう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2022/07/05/91199c8c4b1a99613911aa8d36f9ebae3c463ec3.jpg)
(画像C) 極端な左足体重はミスの元(右)。下半身で作った回転力を止めずにコンパクトに振り抜こう
ローボールの打ち方を覚えておけばコースできっと役に立つはずだ。さっそく試してみよう!
取材協力/Keith Golf