ヘッド構造は画期的なカーボンモノコックボディに鍛造チタンカップフェース。もちろん「B1」「B2 」にも搭載されている「SP-COR」(サスペンションコア)も搭載されています。
新開発のカーボン一体構造が生み出した余剰重量(約40グラム)をヘッド内部で加重ウエイトとして配置しているのが最大のポイントです。実際にどんなヘッドに仕上がっているのでしょう?
今回は発売前の「B3 DDドライバー」を打って検証していきます。
「DD」はドロードライブの略です。ボールの捕まりを求め、ヒール側への加重を多くして最大レベルの重心角をもったドローバイアスヘッドです。
ヘッドデザインもクリア仕上げのカーボンボディは艶やかで高い質感を感じます。カッコいいヘッドですね。構えた感じはフェースプログレッション(FP)があるのでロフトがしっかり見えヘッドの座りもいいので非常に安心感があります。
フェースアングルはややフックフェースですがドロードライブのネーミングからイメージするほどフックではありません。ターゲットが明確で軽く仕上げた総重量もあってとにかく振りやすいですね。オリジナルシャフトの振りやすさと45.75インチのクラブレングスもあって体感的にも自然とヘッドスピードがアップする印象です。
打球感はやや締まった打音ながら弾き感のある打球感です。カーボンモノコックボディ採用による打音の違和感は一切なく、インパクトの際は心地よさがあります。
ロフト別に打ち比べて見ました。
まずは10.5度。打ち出しから高弾道でボールは簡単につかまります。意識することなくラクにハイドローが打てるクラブは久々ですね。バックスピン量は2000rpm台半ばで安定していますし、繰り返し同じ弾道が打つことができます。スムーズに振り抜けば自然にボールはつかまります。とにかく右へのミスを防ぎたい方、捕まりの良い高弾道を求める方にオススメの仕上がりです。
続いて9.5度。測定器での計測では10.5度に比べ、打ち出しが平均で約2度低くなりました。ボールの捕まりはそのままのイメージですので、弾道の高さを抑えたい方はこちらがオススメです。
このドライバーに「ボールが捕まらない」「ボールが上がらない」といったことは一切心配無さそうです。ローテーションが小さい方やインパクト時にフェースが開き気味に当たるような方が右に打ち出してもヘッド設計の効果で右へ行き過ぎるミスは出にくいと思います。
スイングでボールを捕まえていく細工はほとんど必要とせずに高弾道ドローボールを実感しやすい潔ささえ感じる設計のヘッドです。
カーボンのボディは見た目も格好よくアスリートも使いたくなるとは思いますが、いまドライバーを使っていて球が上がるし、ボールもつかまるという人にはこのヘッドは必要ないでしょう。