この道30年を超えるベテランカメラマン姉﨑正。全英オープンの取材歴も豊富で、セントアンドリュース・オールドコースには2005、2010、2015年に続き4回目。撮影ポイントを知り尽くしたベテランでもこのコースでプロを捉まえるのは難しい……。
画像: 左から星野陸也、今平周吾、比嘉一貴をスウィルカンブリッジで恒例の記念撮影

左から星野陸也、今平周吾、比嘉一貴をスウィルカンブリッジで恒例の記念撮影

月曜の練習日。プラクティスグラウンドに行くと、今平周吾はパッテイング練習、比嘉一貴、
星野陸也は打撃練習中でした。星野選手はまだウェイティング中とのことで、本戦出場権は未だながら、その時を待っての練習とのこと。

全英オープンのドライビングレンジは記者・カメラマンが入れるエリアが限られていて、容易に選手とコミュニケーションが取れません。望遠レンズで練習姿を捉え、入口出口辺りで近づいてきた時に軽く挨拶する程度です。

打席右端ではビンセント選手が胸にタオルを当てて練習をしていました。その傍らでは乳母車を押すビンセント夫人。久し振りに夫人に話し掛けると、乳母車の子は生後3カ月の女の子で、『8月には日本に行くわよ』と赤ちゃんを連れて日本プロ選手権に参加予定とのこと。『またキャディするの?』と聞くと、笑って、『この子がいるから無理よ』と……ですよね。

ほどなくして、中島啓太選手がガレス・ジョーンズコーチと共に、続いて桂川有人選手がトレーナーと現地で採用したキャディとやって来ました。桂川選手には『トランキーロ』とご挨拶。この日は中島選手とアウトコース9ホールを練習ラウンドとのことでした。

ひとしきりドライビングレンジで撮り終えると、早くに10番からスタートした今平・比嘉・星野組の練習ラウンドを追いかけて、インコースを逆走です。14番のセカンドショット地点で発見し、そのまま最後まで撮影しました。

星野選手は17番グリーン脇の壁打ちを一発だけ練習しましたが、残念ながらオンならず。そのあと18番で恒例の橋の上での撮影をしてこの組の撮影は完了しました。

画像: 17番グリーン脇にある壁の前で練習する星野陸也と比嘉一貴

17番グリーン脇にある壁の前で練習する星野陸也と比嘉一貴

お次はアウトコーススタートの桂川・中島組を追いかけます。

セントアンドリュースオールドコースは、アウトで離れていってインで帰ってくるコース。6番で彼らを発見し、そのままついて行きます。ガレスコーチと時折話しながらの練習ラウンド、桂川、中島両選手共にガレスコーチとの信頼の深さが窺い知れますね。

アプローチとパッティングの練習はじっくりやっていましたね。9番のティーショットは2人共にドライバーでした。風次第で大きく表情を変えるコースです。穏やかな今日のような日は大胆な攻めの練習も必要なのでしょうね。今日はハーフで終了でした。

画像: 桂川有人と中島啓太はともにナショナルチームで戦った仲間で、いわゆる「ガレスチルドレン」だ

桂川有人と中島啓太はともにナショナルチームで戦った仲間で、いわゆる「ガレスチルドレン」だ

そうこうしていると、松山英樹選手が1番から練習ラウンドに出たとの情報が入りました。今度はアウトコースを逆走して彼を追います。

9番グリーンから6番へは横移動できるので6番ホールから戻っていくと、4番グリーンで松山選手を発見! アプローチ練習をしてるところでした。挨拶しようにも、それを受け付けないくらいの集中力を感じますよ。流石マスターズチャンピオン! 

6番ティーショットではアイアンとドライバー、どちらも試しており、いろいろと想定してるのでしょう。様子を伺いつつ、ついて行きますが、時計を見ると、おっと14時を過ぎているじゃありませんか!!

15時から、150回大会の記念ラウンドで、中島啓太選手がコリン・モリカワ選手と組んでトップスタートの「TheOpen CHAMPIONS」が始まります。17時からはタイガー、マキロイ組だし。ここから戻るには30分以上かかりそう……。でも戻らねば、で、後髪を引かれながら1番ホールへと戻ったのでした。

画像: ここまで松山プロは全英対策のスペシャルセッティングはなし

ここまで松山プロは全英対策のスペシャルセッティングはなし

PHOTO/Tadashi Anezaki

画像: my-golfdigest.jp
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