ラウンド中は状況や打ちたい距離に応じてクラブを使い分けコースを攻略していくことになる。しかし14本クラブがあってフルショットでは対応できない微妙な距離を打たなければいけない状況は多々ある。
そんなときに飛距離をコントロールして打つ手段としてよく語られるのが、振り幅の調整だ。フルショットに対して、振り幅の半分だとハーフショット、4分の3だとスリークウォーターショットなどと言われるが、「そもそも振り幅を調整して打つこと自体が難しい技術です」とJJコーチは言う。
「よくあるミスが、振り幅を調整しているつもりがそれよりも大きく振ってしまっているパターンです。振り幅の調整によるミスは大体これですね。本人はスリークウォーターで振っているつもりが傍から見るとフルスウィングになっている、なんてことはあるあるで、それくらい振り分けるのって難しいんです。とくにアプローチが顕著で、怖い場面だと大体大きく振ってしまいがちですね」(JJコーチ、以下同)
ビギナーのゴルファーがまず覚えるべきは、グリップによる距離の調節。「普段よりグリップを短く持ち、クラブの長さで調節してフルスウィングするのがシンプルかつ簡単で、取り入れやすい方法ですよ」とJJコーチは言う。
とはいえ、振り幅での調整もいずれは覚えたいところ。JJコーチは「あらかじめクラブを上げ切った状態からスウィングする練習ドリルがオススメですよ」とのことだ。
「あらかじめクラブを上げ切っておくことで、力任せにクラブを上げ過ぎてオーバーすることもないですし、『ここまで上げればいいんだ』という目安も体感できますよ。何ならラウンド本番でも、練習ドリルのようにクラブを上げた状態を作ってからスウィングするのは全然アリだと思います」
協力/レッツゴルフ銀座