いよいよ明日14日から開幕する第150回大会の「全英オープン」。現地セントアンドリュース特派記者の週刊ゴルフダイジェスト・グッチーが、テレビではなかなか放送されない、選手たちの事前情報や舞台であるオールドコースの裏側などをお届け!3回目は“コース内のある魔物”について。
画像: タイガーの左後ろに写り込むのが、その魔物

タイガーの左後ろに写り込むのが、その魔物

おはようございます! 全英オープン特派員記者のグッチーです。いよいよ明日から試合が始まりますが、舞台であるオールドコースについては、もうすでに特設サイトで細かく紹介しているので、読者のみなさんもコースの情報ツウといっても過言ではないでしょう。そこで、今回は初志貫徹ということで、おそらく「TVに映らない」だろう「THE OPEN」についてお伝えします!

まずひとつめのネタは、TVには映ってはいるけど近寄らないとわからないリンクスの草「ハリエニシダ」。針のような棘があることから名付けられていて、漢字で書くと「針金雀枝」。どうでしたか、読めましたか?漢字を見ているだけで痛々しくないですか?そして、写真を見ていただければわかるように実物もかなり痛々しいです。現地ではゴース(gorse)と呼ばれていて、ここにボールが入ったら見つけられずにペナルティになるか、もしくは見つけられても傷を負う覚悟で打つ必要があります。バンカーを避けることが大前提と以前の記事にも書きましたが、このゴースを避けるのも必須なのです。

近寄ってみるとこんな感じ。密集しており、また棘のせいで傷を負う選手は多数

さて、次は現地でないとわからない「地面の硬さ」です。日本の一般的なコースを歩いていてもそれほど疲れないことをプチ自慢と思っている私グッチーですが、アップダウンが少ないはずのオールドコースではアウト9ホールを歩いただけでも足に疲れを感じます。今回出場している桂川有人プロや中島啓太選手は「地面が硬くて疲れやすいので、練習ラウンドは毎日9ホールと決めている」と言います。このレベルの選手でも疲れさせる地面の硬さって......。この硬さはフェアウェイだけでなくラフのエリアも同様で、落下地点がラフにいってもボールが大きく弾むこともしばしば。このコースではボールが弾むことを念頭に置く必要があります。とはいえ、運の要素が強いと思いますが。

地面の硬さと言えば、昨日(月曜)に飛ばし屋ブライソン・デシャンボーのティーショットを見ていたところ、アイアンで打っていたのですが、ヘッドが地面に当たったときにものすごい衝撃が起き、地面から突き上げられるような揺れを感じました。これ、眉唾じゃないですよ、私だけでなく、その場にいたほかのメディアの方々も異口同音でしたから……。デシャンボーは手首の手術をしたばかりだし、この地面の硬さで手首に影響が出ないこと祈ります。

PHOTO/姉﨑正

画像: my-golfdigest.jp
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