現地月曜日に行われた全英オープン第150回記念大会の特別イベント『セレブレーション・オブ・チャンピオンズ』で微笑ましいシーンを発見。タイガー・ウッズとローリー・マキロイが弾けるような笑顔になった瞬間、視線の先にあったのは…?

この日はタイガーとマキロイがレジェンド、リー・トレビノ、全英女子オープン18年のチャンピオン、ジョージア・ホールとフォーサムを組み歴代チャンピオンたちとチーム戦で4ホールマッチをおこなった日。

選手にとってもファンにとっても結果は二の次。ゴルフ発祥の地セントアンドリュース、オールドCに歴代チャンピオンが集結し和気藹々とプレーしたことに大きな意味があった。

画像: このショットの直後、マキロイはタイガーに愛娘を紹介する(写真は2022年 全英オープン 撮影/姉崎正)

このショットの直後、マキロイはタイガーに愛娘を紹介する(写真は2022年 全英オープン 撮影/姉崎正)

微笑ましいシーンが見られたのはタイガーとマキロイの組が18番フェアウェイに差し掛かったとき。コースに隣接する有名なルサックスホテルの方をマキロイが指差し、隣のタイガーに何か語りかけた。するとタイガーはどこどこ? とマキロイが指差した方向を持っていたクラブで指し「あそこ?」。「うん、うん」とマキロイ。

その瞬間キャディを含めその場にいた全員が笑顔でお手振りをはじめたのだ。

視線の先にあった(居た)のは1歳10カ月になったマキロイの愛娘ポピーちゃん。彼女の姿は全英オープンオフィシャルの映像には映っていないがおそらくホテルのベランダでパパを見つけ興奮して手を振っていたのだろう。

新米パパだけでなくタイガーまでこぼれる笑顔で手を振り返すその微笑ましい光景はこれから始まる厳しい戦いの前の一服の清涼剤。

メジャー15勝のタイガーとメジャー4勝のパパが歴史的なイベントで一緒にプレーし自分が誰よりも注目を浴びたことをポピーちゃんは覚えていないだろう。しかしマキロイパパにとっては一生ものの思い出だ。

記者会見でマキロイは日曜日(最終日)にタイガーが優勝争いをする姿を「想像することができる」と語っている。「今週は普通のゴルフというよりチェスのようにゲームを組み立てなくてはなりません。ここ20年の彼の実績を見てもタイガーほどチェスゴルフが得意な選手は見当たらない」

いいショットが結果に直結しないのがゴルフ。ましてリンクスでは良いショットが報われない場面が多くなる。その日5番アイアンで打ったホールで風向きによって翌日はドライバーを持たなければならないことも。落としどころ、外しどころを綿密に計算しゴルフを組み立てる。そんなチェスゲームの達人がタイガーだというのだ

「ゴルファーのキャリアの履歴書はセントアンドリュースのジ・オープンで優勝しない限り完成しない、とボビー・ジョーンズがいっている」とジャック・ニクラス。履歴書を完成させるためにマキロイは全身全霊で勝利を目指す。

画像: www.golfdigest-minna.jp
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