みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。女子ツアーで去年のシーズンから何度も優勝争いを演じ、いつ優勝してもおかしくないと言われ続けていた高橋彩華プロがついに今シーズン優勝しました!
その高橋プロ、実は2022年7月15日時点でバーティ数のスタッツで4位。2022年7月3日時点では1位に位置していたそうです。週刊ゴルフダイジェスト7/26号に「ニッポン1のバーディ女子高橋彩華」という記事があり、高橋プロがバーディを取るために取り組んでいることが書かれていました。その中から、高橋プロがやっているパッティングの練習方法とイメージを試してみました。
まず、高橋プロはパッティングを「左手でストローク」しているそうです。右手の感覚を生かしてパッティングをしているプロも多いですが、高橋プロは右手は添えるだけなのだとか。たしかに高橋プロはクローグリップでパッティングをしていますね。
高橋プロによると、パッティングは、狙った方向に思い通りの強さで打てるかどうかがすべてということ。高橋プロの場合、右手が余計な動きをしてしまうことが多いらしく、そのため右手は添えるだけで、左手1本でストロークしているということなんです。
高橋プロが左手だけでやっているという練習をやってみました。高橋プロは練習器具を使って出球の方向をチェックしているそうなので、僕も同じような器具を使ってやってみました。
左手1本でボールを打ち、目標方向の少し先にある狭いゲートを通す練習です。これってよくプロがやっているのを見かけますが、片手でやっている人は少ないんじゃないでしょうか。実際にやってみると、めちゃくちゃ難しいです。僕は右利きということもありますが、基本的に僕は右手の感覚でタッチや方向性など全部をやっているイメージなので、左手1本だとまともにストロークできません。たぶん僕と同じようなアマチュアは多いんじゃないでしょうか。インパクトでフェース面が完全にスクエアにならないとゲートを通ってくれないので、本当に難しいです。
何十球かやっているとだんだん分かってくるのですが、やはり手先でやろうとするとストロークがブレブレになります。高橋プロによると、背中の大きな筋肉を使って両肩をタテに回転させると、手首を使わずに左手を振り子のように振れるようになるということです。実際にパターを持たず、肩の動きだけを練習すると、そのイメージが分かってくるようになります。両肩をタテに回転させてストロークができれば、パターヘッドが真っすぐに動くので、出球の方向が安定するわけですね。
いくら背中の筋肉を使って肩を回転させても、横向きに回転してしまうと、ストロークが不安定になり、出球の方向もバラバラになってしまうので、しっかりとタテ回転を意識したほうが良いと思います。
肩の縦回転で左手リードのストロークができるようになると、かなりストロークが安定してきました。でもゲートを通すのは左手だけではかなり難しいですね。こういう練習器具を持っていない人は、ボールの箱とかでゲートを作れば練習できます。
この練習をして左手でストロークをリードできるようになってくると、両手でパッティングをしても、ストロークが安定する気がします。僕は今まで右手が8割くらいの感覚でパッティングをしていたのですが、左手リードの意識ができるようになって、左手4割、右手6割くらいの感覚に。これ以上左手の感覚を多くしてしまうと距離感とかが合わなくなりそうですが、このくらいだと右手の感覚を生かしながらも、安定したスムーズなストロークができるような気がします。パンチが入ったり、緩んだりってことになりにくいような気がしますね。パッティングのときに右手の感覚がかなり強い人は、一度左手リードを試してみるといいかもしれませんね。
高橋プロはスウィングも手先を使わず、背中の筋肉を意識してテークバックをしているようです。パッティングで背中の筋肉を使ってストロークする感覚が分かってきたら、それをスウィングに取り入れていくのもいいかもしれません。高橋プロのアイアンショットやアプローチのイメージもこの記事に載っているので、気になる方はぜひ週刊ゴルフダイジェストでチェックしてみてください。