ゴルフ大好きタレントのユージが、米国人の“キウイコーチ”ことマイク・クロセテリアのレッスンを受講。今回は、スウィング中の上半身と下半身の動きのタイミングを知るために、腰の回転に注目したレッスンがおこなわれた。最後は、アマチュアのスライスの意外な原因が判明する。

――ドライバーショットの時の下半身と上半身の動きを見る時、大事なポイントは、スウィング中の左腕のポジションと腰のラインの角度の関係だと言うキウイコーチ。そこでまず、ユージが普通にドライバーを打ち、その結果をキウイが診断した。

キウイ:1つ目のチェックポイントは、ダウンスウィングで左腕が地面と平行になった時の腰のラインです。ユージはこの時に、右腰が15度くらい前に出ていたね。

画像: ユージのスウィングの問題点は腰が先行し過ぎていることにあるとキウイコーチ

ユージのスウィングの問題点は腰が先行し過ぎていることにあるとキウイコーチ

ユージ:腰がちょっと開いた状態ですね。

キウイ:そう。簡単に言うとユージの場合、ダウンスウィングで腰が早く行き過ぎているということなんだ。この段階で腰の回しが早いから、その後も腰の回転が先行してクラブを引っ張っているみたいな感じになっているんだよね。

画像: 腰が先行し過ぎるてクラブが遅れることでスライスが起きているのだという

腰が先行し過ぎるてクラブが遅れることでスライスが起きているのだという

ユージ:どうすればいいんですか。

キウイ:今から、スウィング中の3つのチェックポイントでの左腕のポジションと腰のラインの角度の適正な数値を言うので、それを目安にして練習をしてください。

ユージ:オーケー。わかりました。

キウイ:1つ目のチェックポイントは左腕が地面と平行になった時で、この時に右腰は15度くらいマイナス(手前)の状態にある。2つ目のチェックポイントはダウンスウィングでシャフトが地面と平行になった時で、この時に腰のラインは左に15度開いている。3つ目はインパクトの時で、腰のラインは左に35度が理想で、この時に、後方(飛球方向と反対側)から見て、曲がっている右ひざの先に左足が見えていればいいスウィングになっている証拠だ。

画像: 左腕が地面と平行になった状態、シャフトが地面と平行になった状態、インパクトの瞬間の3つがポイント。腰が先行し過ぎていないかチェックしてみよう

左腕が地面と平行になった状態、シャフトが地面と平行になった状態、インパクトの瞬間の3つがポイント。腰が先行し過ぎていないかチェックしてみよう

ユージ:なるほど。

キウイ:ユージのように「腰が回り過ぎる」タイプと逆に、左腕の振りに対して腰の回転が遅い「手打ちスウィング」の人もいる。どちらのタイプも、ちょっと細かいけれど、腰の角度を目安にしてみてください。

ユージ:この数値を目指して練習すればいいんですね。

――「左腕のポジションと腰ラインの角度」という目安は分かったものの、それを練習で身に付けるのは容易ではない。そこで、キウイコーチは「感覚を変える練習」という耳慣れないドリルをユージに提案した。

キウイ:数値を頭では理解していても、実際にスウィングでやるのは難しい。例えば、ユージさんは腕が平行になった時に腰が15度オープンになっていたのを、適正数値の15度クローズを目指したとしても、腰は思ったよりも回転してしまうことになります。

ユージ:そういう微妙な角度とかは、一人ではなかなか分からないですよね。

キウイ:そう。だからその感覚を覚えるために、僕が後ろからユージの腰を持って、腰を動かすタイミングをコントロールします。それで腰を回すタイミングの感覚を変えていきます。練習で「感覚を変えることができなければ、実戦で使うことはできないからね。

ユージ:僕のように腰が早く動きやすいタイプの場合は、どのくらいのタイミングでやれば感覚を変えられるんですかね。

キウイ:ユージの場合は、切り返しで腰を動かさないくらいでちょうど良いと思うよ。練習でそういう意識でやっても、実際には、もっと早く腰は動いてしまうからね。

――キウイコーチがユージが打つ時に背後から腰に手を当てて、腰を切るタイミングを調節し、感覚を身に付けるドリルを開始。切り返しで「腰を早く切る」、「腰を適正なタイミングで切る」、「腰を抑えて動かさない」の3つのシチュエーションを作り、ユージの反応をみた。その結果、一番反応が悪かったのは、切り返しの時に腰をまったく動かさなかった時で、ユージは空振りをしてしまったのだ。

画像: 適切なタイミングだけでなく、あえて大げさに腰を動かさなかったり、逆に腰を早く切ることで、腕と腰の回転とのいいタイミングが感覚的にわかってくるという

適切なタイミングだけでなく、あえて大げさに腰を動かさなかったり、逆に腰を早く切ることで、腕と腰の回転とのいいタイミングが感覚的にわかってくるという

ユージ:今、空振りしましたね。これは、どうしてなんですか。

キウイ:腰を止めたことで、腕のローテーションを普段よりもより早めに使い、インパクトを早く迎えてしまったので空振りをしたんだよね。

ユージ:逆に腰を早く回すと、手の振りが遅れてしまってフェースが開いて凄いスライスになりましたね。

キウイ:その中間のいいタイミングで腰を回す感覚に近づけていこう。ユージは腰の回転が速いほうだから、最初は大げさに、切り返すときに腰を止めておくようにするといいよね。「適正なタイミング」で打った時はどんな感じだった?

ユージ:腰を切るのが遅いと感じましたね。

キウイ:腕を下ろしてくるのと同時に腰を回しているからね。実際に、腕と腰は意外と同じタイミングで下りて回転している。その感覚を身に付けることが凄く大事なんだ。

ユージ:なるほど。

キウイ:これは腕の振りと腰の回転の時間差が大きな人にとっては、その修正法としてはいいドリルなので、感覚的に慣れるまで反復して練習してください。腰が先行する人には腰を動かさないように。腕が先行する人には腰を早く切る。この動きを体に覚えさせることで、次第に腕と腰の回転が良いタイミングに近づいてくると思います。

――最後に、これまでのアマチュアに対するレッスンでは、「ダウンスウィングでは下半身を先行させる」とか「切り返しで腰を切れ」と言われてきたが、それは間違いだったのかをキウイコーチに訊いてみた。

ユージ:よく「腰を切れ」とか「下半身のリード」とか言われるので、それで切り返しで腰の回転が早くなったのかもしれないです。

キウイ:なるほど。ちなみに、私の所にレッスンを受けに来るアマチュの人の90パーセントは、やはりユージと同じように腰が先行して早く開くタイプです。ユージが言うように、そういう人多くは、自分が切り返しで腰のリードが遅いと思って下半身のリードを意識し過ぎているのかもしれないね。

ユージ:そうか。アマチュアにスライサーが多いというのは、それが原因の一端になっているかもしれないですね。腕と腰は意外と同じタイミングで下りて回転しているという教えは、本当にためになりました。

キウイ:頑張って練習してみてください。

協力/レッツゴルフ銀座

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