オデッセイの人気パターシリーズ「トライホット」の2022年最新モデルである「トライホット5K」。その最大の特徴は、モデル名の「5K」が示すところ――つまりおおよそ5000g・cm2という大型ネオマレットパター並みの高慣性モーメントを、ブレートタイプで実現している点だ。
その秘密は重量配分。ヘッド前方の内部、そしてトウ・ヒール側にタングステンを多く配することで慣性モーメントを高めているという。対してヘッド後方のフランジ部分には比重の小さいアルミニウム素材を使用。これにより、実に全体の重量の約90%がヘッド前方に集中した超浅重心設計にもなっているというわけだ。
ブレードタイプながら、高慣性モーメント+浅重心によって一般的なモデルと大幅に異なった性格を獲得している「トライホット5K」シリーズ。ラインナップされた全5種の形状のうち、「トライホット5K ONE」を試打した女子プロゴルファー・斉藤愛璃は「たしかに、いわゆるブレードタイプのパターのイメージとはちょっと感触が違いますね」という。
「シャフトとヘッドの動きが同調していて、リズムよく打ちやすいんです。ゆったり打っていけるので、打ち急ぎが全然でなそうだな、というのがいちばん感じたことですね。インサートが『ホワイト・ホット』なので、軟らかさがありながら芯も感じられる、打感のよさもあります」(斉藤)
斉藤がそう感じた理由は、前述した「トライホット5K」の特徴である重量配分ゆえ。「重心も低重心寄りで、ゆったりとストロークでき方向性や距離感も安定しやすいですね」と堀口は補足する。
何よりも、そういった大型ネオマレットのメリットと言える部分をブレードタイプで実現したことが「トライホット5K」の最大のポイント。やさしさは欲しいけど大型マレットは見た目が苦手……というゴルファーにはぜひ試してみてほしい1本と言えそうだ。
協力/PGST