メジャー昇格前エビアン・マスターズ時代に宮里藍が2勝している日本勢ゆかりの大会。22歳の古江は「好きなコースだし去年のいい雰囲気が残っています。(今日も)いいプレーができそうな予感がありました」と納得の表情。
昨年今大会で4位に入り掴んだ好感触が今年も続いているという彼女は10番からスタートすると13番でボギーが先行した。だがそれをマイナスに捉えるのではなく「逆に思い切って打てるようになった」と吹っ切れたようなプレーで14番ですかさずバーディを奪いバウンスバック。続く15番ではピンそば60センチにつけるスーパーショットで連続バーディ。16番もバーディで完全に波に乗った。
今季はバンク・オブ・ホープLPGAマッチプレーで決勝にコマを進め自己ベストの2位に入るなど安定したプレーを続けているが全米女子オープン、KPMG全米女子プロのメジャーでは予選落ちに終わり忸怩たる思いを抱いてきた。
そこで一時帰国した際に父親と修正点を洗い出し今週相性の良いメジャーに備えると「リズムがよかったです。ショットも(ピンに)絡んでいたし、パッティングも今日は凄くよかった」と自信を深めた。
残り3日「楽しみたい」と結果より自分が納得するプレーを心がけ「先のことは考えずその日その日に集中したい」と抱負を語った。
古江より先にリーダーボードを賑わしたのは同じ2000年生まれの西村優菜。今季2勝で現在国内の賞金ランク&メルセデスポイントランキングともに3位と好調の西村がノーボギーの5アンダー66をマーク。5位タイの好発進をきっている。デビュー当初は同級生の古江らが次々と優勝を飾り「なんで私じゃないの?」と悔しい思いをした西村も立派な優勝候補のひとりだ。
しかし米ツアーで古江と同期の渋野日向子はバーディを1つしか奪えず3オーバー74、111位タイと大きく出遅れ明日以降の巻き返しが必要に。
まだ大会は始まったばかり、明日以降の展開に注目したい。