斉藤が試打した2022年パターは3メーカーの全14モデル。オデッセイからは「オデッセイ イレブン」の「TOUR LINED」、「S TOUR LINED」、「CS TOUR LINED」、「TRIPLE TRACK」、「S TRIPLE TRACK」、そして「トライホット5K ONE」。テーラーメイドは「スパイダーGT」シリーズの「TM1」、「TM2」、「シルバー スモールスラント」、「TPコレクション ハイドロブラスト」シリーズの「ジュノTB1.5」、「デルモンテTB1」。ピンの「PLDミルド」シリーズの「アンサー2」、「DS72」、「プライムタイン4」だ。
各モデルで構えやすさやストロークのしやすさ、転がりやフィーリングを確認した結果、斉藤がズバリ気に入ったというのは、「オデッセイ イレブン TOUR LINED」、「スパイダーGT TM2」、「スパイダーGT シルバー スモールスラント」、「PLDミルド DS72」の4モデルだ。
「普段使っているのはブレードタイプのパターなのですが、気に入ったのはすべてマレットタイプになりました。やっぱり大型ヘッドのパターってやさしいんだな、って改めて感じましたね。パターと言えばブレードタイプっていうこだわりが自分の中であったんですけど、こだわりを捨てていろいろ試してみてもいいなと思いました」(斉藤)
斉藤がピックアップした4モデルはそれぞれ甲乙つけがたい性能を有しているが、構えやすさという面で一番気に入ったというのが、かまぼこ型の「PLDミルド DS72」だ。
「ピンのパターを使ったのはジュニア以来、マレットパターもあまり使ったことがありませんが、それでも違和感を全然感じないくらい、構えやすかったです。打感もよかったですね。構えた印象で言えばツノマレットの『スパイダーGT シルバー スモールスラント』も、形状の構えやすさももちろんですが、シルバーのボディに黒いツノの色合いでネコのように見えるのがかわいいし、ストロークもしやすかったですね」
続いて打感の面でもっとも気に入ったのは、「オデッセイ イレブン TOUR LINED」。「フェース面のホワイト・ホットインサートが素晴らしかったですね。軟らかい打感は苦手なのですが、軟らかさのなかにも芯を感じられるのですごくいい感触でした。さらにストロークの安定感もかなりよく、好感触でしたね」という。
「ストロークの安定性で言えば、先ほど触れた『スパイダーGT シルバー スモールスラント』、『小オデッセイ イレブン TOUR LINED』もそうですが、『スパイダーGT TM2』もかなりよかったです。ピックアップした4本のなかから1本だけ選ぶとしたら、『スパイダーGT TM2』になりますね」
テーラーメイドの「スパイダー」シリーズと「トラス」シリーズの技術が融合した「スパイダーGT 」シリーズのなかでも、「スパイダーGT TM2」はセンターシャフトのネック形状を採用したモデル。「センターシャフトを今までなんとなく避けていた」という斉藤がとくに気に入った点は「ヘッドの動きが全然ブレなかったこと」だという。
「私は結構手でこねてしまうクセがあるんですけど、『スパイダーGT TM2』はそれがとくに抑えられていて、このパターなら緊張感のある場面でもいいストロークができそうだなと感じました。1本を選ぶとしたら、コレですね」
もちろんパターのヘッド形状、ネック形状や実際に打った際のフィーリングをどう感じるかはゴルファーごとに変わってくるため、実際に試打してみたときに斉藤が評した通りの感想になるとは限らないが、パターの買い替えを検討しているならば、参考にしてみてほしい。
協力/PGST