ゴルフプレーもいろんな形でデジタル化してきており、ヤード杭で知るしかなかったグリーンまでの距離もカートについたナビや距離計測器でレーザーを当てるとわかるようになった。残りの距離を計測するギアも数多く登場し、そのなかでもいまは腕につけてGPSにより飛距離や残りの距離を測定する「ゴルフウォッチ」なるものがなかなか熱い、その新機能はいかに。

最近、ゴルフ場で時計を見ているゴルファーを多く見かけるが、けして彼らは急いで帰らなければいけないのではない。「ゴルフウォッチ」で残りの距離を見て番手を選んでいるのだ。
「ゴルフウォッチ」の性能も日々アップしており、飛距離、グリーンまでの残り距離だけだったものが、風向きや使ったクラブを選択してクラブ別の飛距離データなどまでわかるようになった。そしてついにグリーンの傾斜まで表示してくれるという。どれだけ高性能なのか試しながらラウンドしてみた。

画像: GARMINの「Green Contour 」を使いグリーンの傾斜を見ながらラウンドしてみた

GARMINの「Green Contour 」を使いグリーンの傾斜を見ながらラウンドしてみた

使ったのはGARMIN(ガーミン)の新機能「Green Contour (グリーン コンツアー)」。使用するにはGarmin Golf アプリのサブスクリプション契約(有料)が必要となる。

ラウンド前に今日のコースを自動検索してセット。バック、レギュラーなどの使用ティーをセットしてラウンド開始。あとはショットしたときの衝撃から勝手に打ったときの地点を感知、そこからの距離やボール地点からグリーンまでを計測して示してくれる。

グリーン周りにきたらこの新機能の出番、グリーンが表示された画面をタッチするとグリーンが1色からカラフルになり、たくさんの矢印が現れた。「高度」は⻩色がグリーン上で高い場所、より濃い緑色が低い場所で表示され、「勾配」は矢印と色(ピンク色が傾斜が急であり、白色が緩やかな場所)で表示される。まずこれを覚えておかなければいけない。

この傾斜と矢印、ディフォルメされていたり、おおまかに描かれていたりせず、かなり細かい情報が表示されている。それでいて腕時計サイズの画面だからといって見にくさはなく、しっかりと見ることができるから不思議だ。実際のグリーンと見比べて見ても、当然のことながら、傾斜等はあっているように見える。微妙な傾斜やラインのときなどは頼りになる。グリーンの傾斜がきちんとわかり、微妙なラインのときなどはとくに助かる。

画像: 画面は見やすく、日差しが強い中でも視認性はよかった。現在は1か月の無料トライアルが可能だ

画面は見やすく、日差しが強い中でも視認性はよかった。現在は1か月の無料トライアルが可能だ

グリーン周りを歩くほどの小さな移動は、GPSではなかなか素早く感知するとはいかないようで、自分がいま見ているライン、自分が立っている向きからのグリーンの眺めに素早く切り替わらない。このため自分の立っている位置を把握して「いまはここにいるから~」と頭の中で変換しなければならなかった。

そしてゴルファーにとって一番はここではないかと、グリーンに乗ってやる作業がひとつ増えること。これはとくにルーティーンが大事なパッティングにおいては慣れが必要だと思った。あとはデータにとらわれすぎるのもよくない、パットをする前にいろいろと迷いが生じる。頼りすぎるのではなく、「だいたい」把握するくらいに見るのがいいように感じた。
そして最後はいつものことながら自分の腕次第、これがあるからスコアがよくなる! ということではないだろう。

現在この機能に対応している機種は3モデルから5モデルに増え(Approach S62、60、Z82、G80、epix、fenix7シリーズ)、機械好きのゴルファー、計測マニアにとっては気になるアイテムであることには間違いない。

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